内容説明
昭和20年、フィリピン・バギオで戦死した作家里村欣三。関中ストライキ、交通労働運動と入獄、徴兵忌避・満洲逃亡、プロレタリア作家から従軍作家への「転向」。誤解され続けてきた作家の謎、波乱の人生の核心に、新資料と文献を渉猟して迫る意欲作。
目次
第1部(青春の里村欣三;ホタルと新選組;本名とペンネームの由来)
第2部(里村欣三と日本社会主義同盟;『暁鐘』をめぐって;労働運動上の傷害事件はあった;朴烈との交友)
第3部(里村欣三の満洲逃亡期間を考える;ハルピン、トルゴワヤ街とはどこなのか?;里村欽三の満洲関連作品を読む;里村欽三の「上海体験」;プロレタリア文学運動の渦中で)
第4部(徴兵忌避を自首;中国戦線従軍と転向;マレー戦線にて;フィリピン戦線での死)
著者等紹介
大家眞悟[オオヤシンゴ]
1947年12月、和歌山県生まれ。奈良教育大学卒業。いわゆる「団塊の世代」の一員で、全共闘運動を体験。一時大工左官等の建築労働組合事務局に勤務、その後は印刷関連会社の現場オペレーターとして生活、定年退職後、障がい者のガイドヘルパーに従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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