神を統べる者―上宮聖徳法王誕生篇

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  • サイズ 46判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120051852
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小乗仏教の急進派・トロイローキヤム教団にさらわれてしまった厩戸御子。厩戸の仏陀として覚醒した能力を使い、ムレーエサール侯爵ら商人連合の拠点タームラリプティの港を襲う教団のイタカ長老たち! 虎杖、柚蔓、侯爵たちは、御子奪還に向かう! 
一方、倭国では敏達天皇が崩御し、御子の父・用明天皇が即位。蘇我馬子と物部守屋は、御子の帰国を心待ちにしていた。そして二人の関係も、厩戸帰国を巡り変化しはじめていた……。
仏陀として覚醒した厩戸御子の旅もいよいよクライマックスを迎える!

書き下ろし歴史巨篇ついに完結!

内容説明

インドの大地で生きながら流転輪廻を経験し、仏陀に覚醒した厩戸御子。もはやこの地に留まる理由はないと、帰国を決意する。その矢先、仏教の急進的一派・トライローキヤム教団の托鉢僧カウストゥバと再会、誘拐されてしまった。教団の長・イタカ長老は、御子の強大な霊力を利用した巨大兵器で、大都市タームラリプティを攻撃し、支配するつもりなのだ。一方、倭国では、敏達天皇が崩御。御子の父で、仏教導入に寛容な用明天皇が即位し、蘇我馬子、物部守屋の対決の時も近づいていた。厩戸御子は、無事に帰国し、はたして倭国にどのような変革をもたらすのか!?歴史伝奇巨篇、堂々の完結。

著者等紹介

荒山徹[アラヤマトオル]
1961年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、1999年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。第2回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』(08年)で受賞。『白村江』(16年)で、17年に「第6回歴史時代作家クラブ賞」で作品賞を受賞、「2017年週刊朝日歴史・時代小説ベスト10」で1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

信兵衛

32
御子、柚蔓、虎杖と一緒に、読み手もまた遥かな旅を今終えた気がします。 もっとも歴史に残された功績は、これから後のことなのですが。2019/05/26

はじめさん

26
3部作のフィニッシュ。悟った皇子を狙う過激派仏教原理主義教団との決着から、日ノ本への凱旋。尊仏、排仏の垣根を越えて皇子を助けてくれた蘇我と物部、2つの一族が再び己の主義主張をかけて火花を散らす。皇子は漢土での変容した仏教を例に、仏教を日本風にアレンジしての導入を提唱するが、物部は納得しない。そして幼い頃から皇子にのみ視認できたモノたちが再び闇から呼びかける。おぉぉぉい。/ 護衛としてインドまで旅した、蘇我と物部の男女剣士。山風のごだる剣鬼喇嘛仏ちうか修羅、両面宿儺モードにこれぞ伝奇小説とおおいに楽しむ。2019/06/25

サケ太

23
凄まじい物語。中華、インドを股にかけ、遂に倭国に舞台が戻ってくる。仏教の急進的一派、トロイロキャーム教団の脅威。ブッダとなった厩戸皇子が便利な電池扱いとは。似たような展開を繰り返しながらも飽きさせない工夫がある。ただ繰り返すだけではない。ブッダというものの、本質。厩戸皇子の思惑。物部守屋、蘇我馬子という人物たちの描写が非常に面白い。壮大にして、完璧な伝奇小説。終わるのが凄い寂しい、が厩戸皇子の戦いは終わらない。今後は作中の中で提示されているが、続きも読みたい。2019/04/25

もえたく

18
シリーズ全3巻の完結巻。前半の舞台はインドで、今度は厩戸御子が巨大なガネーシャを操って大暴れ、後半は倭国に戻り、いよいよ仏教導入について語られるが、その後も荒山節が炸裂。知識不足で面白さが分からない部分もありましたが、勢いで読まされました。2019/07/29

パトラッシュ

14
法隆寺や四天王寺の関係者がこの本を読めば、作者に殺意を抱くのは間違いない。厩戸皇子(聖徳太子)が天皇に危険人物視されて殺されかけたり、遠くインドで男娼となって数千人の男女と交わった果てに悟りを開いてブッダになったり、仏教の日本導入を「方便だ」と断言するのだから。ここまで常識や先入観をぶち壊された小説は久しぶりだが、それだけに圧倒的な面白さとドラマチックな展開だ。全3巻、1000ページを超える大作だが、まるで長いとは思わなかった。作者は間違いなく、山田風太郎や角田喜久雄の伝奇小説の正統な後継者だろう。2019/05/22

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