内容説明
風呂屋、刑事、女給、職業野球選手、月給鳥(サラリーマン)、棋士、ストリッパー、屑屋、力士、医者、鳶、漁師…昭和40年、みんな必死に生きていた。山口瞳が絶妙の語り口で庶民の哀歓を描く昭和世話物集。
著者等紹介
山口瞳[ヤマグチヒトミ]
1926(大正15)年、東京生まれ。麻布中学を卒業、第一早稲田高等学院に入学するも自然退学。その後、父の工場で施盤工として働く。終戦後は複数の出版社に勤務。その間に國學院大學を卒業する。1958年に寿屋(現サントリー)に中途入社、「洋酒天国」の編集者として活躍する。同僚に開高健、柳原良平らがいた。62年『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞、同作は64年に東宝で映画化された。79年には『血族』で菊池寛賞を受賞する。その他多数の著書がある。95(平成7)年8月、肺がんのため逝去。享年68歳。63年から「週刊新潮」で開始した連載「男性自身」は、31年間一度も休載することなく1614回に及んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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