内容説明
復讐の鬼となった男がもくろんだ結末とは…。謀略に陥り、何もかも失って監獄島へと幽閉された男。そこで出会ったもう一人の男。二人の思惑が重なったとき、新たな運命は動き出した。壮大な陰謀が渦巻くなかで繰り広げられる復讐劇。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。舞台の脚本を中心に活動。85年4月『炎のハイパーステップ』より座付作家として「劇団☆新感線」に参加。以来、『スサノオ』『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など、“いのうえ歌舞伎”と呼ばれる物語性を重視した脚本を多く生み出す。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞と第47回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わんこ
4
観劇時に劇場にて購入。舞台を思い出しながら読みました。戯曲だとあっという間でした。土門も刀衣も最後は愛する人のため、自ら納得しての死でした。まあ幸せな最後と言えるのかな。でもサジは・・・・・哀れだった。それでも、最後の最後に少し気持が動いたような・・・気がする・・・そうだといいな。2010/01/21
やまねっと
3
舞台は未見。 中島かずきの戯曲は名前が難しいから読むのにはあまり適してないと思う。やはり声に出して動いている姿を想像してしまう。 ラストはどうかなと思ったが、読んでるうちには全然途中も話の筋も堂々エンタメでおもしろかった。 要はどう難しい漢字を克服するかである。2020/03/22
ゆずきり
3
薄いからアッサリ読めちゃうなあと思ったけど、舞台(ゲキ×シネ)を思い返しながら読んだら全然そんなことなかった。ト書きや細かい描写、演出の違いを楽しめて良かった!2010/10/31
まりも
2
中島かずきさんの中でも1、2を争うほど好きな作品。個人的には堺雅人さんのはまり役は、某銀行員でも某弁護士でもなくこの役だと思ってます。早乙女太一さんの芸術的とも言える殺陣と、橋本じゅんさん、山内圭哉さんのコミカルなからみ。そして戯曲には書かれていないキャストのアドリブを再認識して、とても読みごたえがありました。ゲキシネで一度見てから読む。読んでまたゲキシネを見るといいですね。2016/11/10
warimachi
1
面白かった。上川隆也や堺雅人らがこれをどう演じたのだろうと想像するのも楽しい。2021/09/16