音楽と文学の間―ドッペルゲンガーの鏡像

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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784846002909
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0073

内容説明

作家としても知られる異端のピアニストのジャンルを越えたエッセー集。書下ろし+未邦訳を収録。

目次

1 音楽と文学の間(最期の時―ブラームスとチェーホフ;内部の鏡―ベートーヴェンとトルストイ ほか)
2 地獄に堕ちたシューベルト(シューベルト;白の恐怖―ソナタ作品78 ほか)
3 鏡の中―晩年(時代と鏡―ムソルグスキー;静寂―ブラームス晩年の作品 ほか)
4 オマージュ―愛の対象(ソフロニツキー讃;スヴャトスラフ・リヒテルへのオマージュ ほか)

著者等紹介

アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー][Afanassiev,Valery]
ピアニスト/作家。1947年、モスクワ生まれ。1968年、バッハ国際音楽コンクール第一位。1972年、エリーザベド王妃国際音楽コンクール優勝。1974年、ベルギーに亡命、現在はフランスを拠点に活動を続ける。1983年、カフカ、ボルヘスなどに感化された長編小説『蒸発』を発表。ピアニストが書いた本格的な小説としてフランスで大きく取り上げられた。以降の小説作品に『バビロン陥落』『鏡の広間』『音の手紙』など(以上はすべて未邦訳)。1992年『ブラームス後期ピアノ作品集』でレコードアカデミー賞(器楽部門)受賞

平野篤司[ヒラノアツシ]
1949年東京生まれ。成城大学教授

明比幸生[アケヒユキオ]
1968年愛媛県生まれ。日本コロムビア(株)洋楽部

飯沼隆一[イイヌマリュウイチ]
1953年千葉県生まれ。東京外国語大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

11
いっしょにアファナシエフの演奏を聴きに行ったピアニストが、見えない聖堂が建っていくようだと言っていたのが印象的。それで聴き方がわかった。かれはおそろしく遅いテンポで演奏する。このピアニストは小説や詩も書くし、演劇的パフォーマンスなどもする。音楽について語るとき、よく文学作品を引用する。本書に書かれていることは残念ながら半分以上よくわからなかった。批評的なテキストでさえ詩のように読んだらいいのだろうか。2023/10/22

Sachi

7
ピアニストアファナシエフの音楽と文学についてのエッセイ。難解なところもありますが、興味深い内容でした。深い深い曲の解釈 はこんな風にして生まれたのかな。練習するより大切な事だと思う。音楽と死というのはずっとテーマのよう。アファナシエフの奏でるシューベルトのピアノソナタ。あの地獄から沸き起こってくるような不気味な左手を思い出します。地獄から天国へ行くのが普通なのに天国から地獄へ行っちゃったシューベルト。悲惨だ。2015/06/13

Kei

1
これはっっ?!!もの凄く面白いっっ!!三つの対談もそれぞれとても興味深い。2012/10/07

PE

1
しまった。全然時間が足りない。借りる本じゃなかった。2011/04/03

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