内容説明
作家としても知られる異端のピアニストのジャンルを越えたエッセー集。書下ろし+未邦訳を収録。
目次
1 音楽と文学の間(最期の時―ブラームスとチェーホフ;内部の鏡―ベートーヴェンとトルストイ ほか)
2 地獄に堕ちたシューベルト(シューベルト;白の恐怖―ソナタ作品78 ほか)
3 鏡の中―晩年(時代と鏡―ムソルグスキー;静寂―ブラームス晩年の作品 ほか)
4 オマージュ―愛の対象(ソフロニツキー讃;スヴャトスラフ・リヒテルへのオマージュ ほか)
著者等紹介
アファナシエフ,ヴァレリー[アファナシエフ,ヴァレリー][Afanassiev,Valery]
ピアニスト/作家。1947年、モスクワ生まれ。1968年、バッハ国際音楽コンクール第一位。1972年、エリーザベド王妃国際音楽コンクール優勝。1974年、ベルギーに亡命、現在はフランスを拠点に活動を続ける。1983年、カフカ、ボルヘスなどに感化された長編小説『蒸発』を発表。ピアニストが書いた本格的な小説としてフランスで大きく取り上げられた。以降の小説作品に『バビロン陥落』『鏡の広間』『音の手紙』など(以上はすべて未邦訳)。1992年『ブラームス後期ピアノ作品集』でレコードアカデミー賞(器楽部門)受賞
平野篤司[ヒラノアツシ]
1949年東京生まれ。成城大学教授
明比幸生[アケヒユキオ]
1968年愛媛県生まれ。日本コロムビア(株)洋楽部
飯沼隆一[イイヌマリュウイチ]
1953年千葉県生まれ。東京外国語大学講師
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