内容説明
ヴァージン、ヒーロー、娼婦、臆病者、母/女神、愛人/王、ファム・ファタール、暴君、老婆、メンター、魔女、守銭奴―映画、TV、ゲーム、小説…物語に欠かせない「女性性(ヒロイン)」の自己実現の旅を描く。創作に使えるワークシート付き。
目次
第1章 アーキタイプの理論(アーキタイプの理論;ユング理論の基礎 ほか)
第2章 ヴァージンの旅(依存の世界;服従の代償 ほか)
第3章 アンチ・ヴァージンのストーリー(『マンマ・ミーア!』と『40歳の童貞男』の場合)
第4章 ヒーローの旅(平凡な世界;冒険への誘い ほか)
第5章 脚本の構成(三幕構成;ビートシート ほか)
著者等紹介
マッケンジー,シカ[マッケンジー,シカ]
関西学院大学社会学部卒。「演技の手法は英語教育に取り入れられる」とひらめき、1999年渡米。以後ロサンジェルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。ウェブサイト英語劇ドットコムを通じ、表現活動のコンサルティングも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
磁石
10
ヒーローに代わる女性型のアーキタイプ、ヴァージン。ヒロインではなくそのような名にしたのは、付属物という感覚を払拭するためで、まさにヒーローとは違うあり方を持っている。その目的は自己実現、内面に向かい育みソレと世界とを調和させること。この手の物語のロードマップを整備してくれたことは、非常にありがたいと思う。ただ、ヴァージンの目的には「美」というものはあっても、「善悪」とか「真理」がその射程に入っていない気がしてならない。物語で人を感動させるという点においては、物足りなさを感じてしまう。2015/01/13
蒼1228
4
図書館。よくある英雄物語ではなく、女性的な主人公の物語の型もあるという本。実際の映画の展開を元に解説。こういうのもあるのね、と参考にぱらぱら読む。似た系統のストーリーを書きたい場合にはいいのかな。2021/06/02
AQL
3
「ヒーロー」に対して(ヒロインではなく)「ヴァージン」というキャラクターを、さらに「旅(自己犠牲)」に対して「王国(自己実現)」というストーリーを設定したのは一頭地を抜く卓見。2015/08/04
キツノカ
2
遠い空の向こうにという最近見た映画が、この本に書かれている類型に一致していて興味深く読めた。2013/04/04
錢知溫 qiánzhīwēn
1
カクヨムに載っていたフィルムアート社の記事から電書を購入した。 https://kakuyomu.jp/works/1177354055193794270/episodes/16816452218638782452 https://www.filmart.co.jp/pickup/25107/2024/07/13