ｔｏｒｃｈ ｃｏｍｉｃｓ 太郎とＴＡＲＯ

大白 小蟹【著】

リイド社（2024/12発売）

• サイズ A4判／ページ数 64p／高さ 27cm
• 商品コード 9784845867745
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

新たな戦争の時代に突入した今、次世代のマンガ家が絵で語る戦争の寓話。

宝島社「このマンガがすごい！2024」オンナ編1位に輝いた『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』の著者、その原点を書籍化。
暴力の始まる地点を捉えたことばのない絵物語。

「沖縄の歴史や、沖縄戦を本書に重ねて読む人もいるだろう。
あるいは、現在拡大しつつある戦禍を想起する人もいるかもしれない。
文字のない表現は、物語の解釈や意味づけを読者へ委ね、さまざまな解釈を可能にする表現である。
本書は人々に、対立と戦争について、それぞれの方法で考えさせる機会をもたらすだろう。」
山本美希(マンガ家・筑波大学准教授)


●あらすじ
むかしむかしあるところに「赤い人」と「青い人」はそれぞれ平和に暮らしていた。
その日、波はいつものようにおだやかだった。
しかし、彼らは最悪の形で出会ってしまい…？


●見どころ
本作『太郎とTARO』はオールカラー・サイレント・コミックであり、外函から取り出すと『太郎』と『TARO』の2冊の本が入っています。
?字無しで絵とコマで表現することで解釈の余地が?まれ、「戦争」や「対?」について読み?それぞれが経験に照らし合わせ考えを 巡らすことができるような普遍的な寓話になるよう制作されました。
絵本のような親しみやすいタッチで『太郎』と『TARO』の2つの視点で描かれた2つの本は私たちにごく当たり前でとても大切なことに気づかせてくれます。
永く読み継ぎ、大切な人に手渡したい2冊セットの上製本を外函入りでお届けします。

内容説明

対峙する２つの物語。このマンガがすごい！２０２４オンナ編１位に輝いた『うみべのストーブ　大白小蟹短編集』の著者、その原点を書籍化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[チェアー]

2019年に作者が大学院の修了制作として発表したという。すごい才能を見てしまった感じ。

2025/04/19

[紀梨香]

こちらも土浦の山本美希先生の展覧会に展示されていた一冊。太郎もTAROも接点がなければそれぞれ幸せに暮らしていたのに…。争いの根源ってなんだろう。字が読めるようになる前の幼いこどもでも考えられるように作られていました。

2025/04/18

[緑虫＠漫画]

★★★ 桃太郎を下敷きに描かれる暴力の寓話。山本美希の解説、「文字のない表現は、物語の解釈や意味づけを読者に委ね、さまざまな解釈を可能にする表現」というのは理念上その通りなんだけど、いかんせん本作はページが少なくて、「さまざまな解釈」をする余地が物理的に少ないんよな…。

2025/02/06