内容説明
幕末、国芳門下の芳幾・芳年によって、全葉を血の絵で編んだ浮世絵『英名二十八衆句』が刊行された。120年の時が流れ、数々の逸話を生んだこの「血みどろ絵」を、昭和の絵師、花輪・丸尾が世紀末の世に復活させた。
目次
讃(20世紀末嗜好症;ほとばしる良識、あふれる侠気;ドラマチックこそ恐怖なのだ!;アナタの「血」は美味しくない;ワインレッドのしたたり―血と臓腑への愛;“清潔”な時代の“汚れた血”;太平に倦む;もし今、芳年が;曼珠沙華の花粉のような;昭和無惨絵への期待;丸尾さん花輪さんへ)
解説 今、なぜ残酷絵なのか
新英名28衆句(梶間友彦;フリッツ・ハールマン;都井睦雄;一柳展也;ホムンクルス;江戸川乱歩;アドルフ・ヒトラー;阿部定;永田洋子;白虎隊;ピータ・キュルテン;大久保清;夢野久作;甘粕正彦;源頼光と酒呑童子;マーク・ボラン ほか)
英名28衆句(古手屋八郎兵衛;笠盛於仙;勝間源五兵衛;邑井長庵;稲田九蔵新助;げいしゃ美代吉;高倉屋助七;直助権兵衛 ほか)