内容説明
幕末、国芳門下の芳幾・芳年によって、全葉を血の絵で編んだ浮世絵『英名二十八衆句』が刊行された。120年の時が流れ、数々の逸話を生んだこの「血みどろ絵」を、昭和の絵師、花輪・丸尾が世紀末の世に復活させた。
目次
讃(20世紀末嗜好症;ほとばしる良識、あふれる侠気;ドラマチックこそ恐怖なのだ!;アナタの「血」は美味しくない;ワインレッドのしたたり―血と臓腑への愛;“清潔”な時代の“汚れた血”;太平に倦む;もし今、芳年が;曼珠沙華の花粉のような;昭和無惨絵への期待;丸尾さん花輪さんへ)
解説 今、なぜ残酷絵なのか
新英名28衆句(梶間友彦;フリッツ・ハールマン;都井睦雄;一柳展也;ホムンクルス;江戸川乱歩;アドルフ・ヒトラー;阿部定;永田洋子;白虎隊;ピータ・キュルテン;大久保清;夢野久作;甘粕正彦;源頼光と酒呑童子;マーク・ボラン ほか)
英名28衆句(古手屋八郎兵衛;笠盛於仙;勝間源五兵衛;邑井長庵;稲田九蔵新助;げいしゃ美代吉;高倉屋助七;直助権兵衛 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
5
血の饗宴。とりあえず画集と漫画はなるべく頁数に入れないようにしていたんだけど、これは特別。持っているという自慢も込めて読了に入れました。英名二十八衆句は矢張りいい。昭和を題材にした物もやはりいい。と満足な一冊でした。2010/04/13
nori
3
Shocking! It is far grotesque for my preference. My acceptance for it is the same or below level of 楳図かずお. I was interested in 少女椿 but no more.2025/06/05
漣 出雲@陰陽の先で鵺が啼く
1
恐れ多くもサイン頂きました。至福。
hikarunoir
0
読書とは言わんが、大切な蔵書。
澤水月
0
940409