内容説明
この有名な航空作戦は如何に計画され、実行されたのか。そして、何が勝敗を分けたのか。ドイツの公文書館所蔵史料も使い、英独双方の視点からドイツ空軍の「鷲攻撃作戦」を徹底分析する。写真80点のほか、航空作戦ならではの三次元的経過が一目で理解できる図を多数掲載。
目次
序論
年表
攻撃側の能力 ドイツ空軍
防御側の能力 戦闘機軍団
作戦の目的
戦役
余波と分析
参考文献と読書ガイド
著者等紹介
橋田和浩[ハシダカズヒロ]
1等空佐。航空自衛隊中部航空警戒管制団副司令。1969年生まれ、防衛大学校(理工学専攻)卒業、同総合安全保障研究科前期課程修了、修士(安全保障学)。西部航空警戒管制団第3移動警戒隊長、航空自衛隊幹部学校航空研究センター防衛戦略研究室長、防衛大学校防衛学教育学群戦略教育室長(教授)などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめの
3
バトルオブブリテンの戦いから、ドイツの鷲攻撃と対するイギリスの統合防空システムを分析した本。主著者であるダグラス元アメリカ空軍大佐に加え、自衛隊研究者が、捕捉として小編がいくつか続く構成。各司令官、ドクトリン、主要な戦闘の様相など双方の立場から客観的に分析している。図もカラーで立体的な航空やレーダーシステムを分かりやすく解説している。読み物というよりは教科書的。日本の本土防空に比べ英独で高度な電子戦があったことに加え、劇的な勝利というよりは粘り勝ちのような様相に驚いた。今まで門外漢だったので面白い話だった2025/09/02
みんな本や雑誌が大好き!?
2
1940年8月~9月、イギリス本土上空とドーバー海峡で展開された英独の戦い「バトル・オブ・ブリテン」は第二次世界大戦の結果に大きな影響を与えました。それまで連戦連勝でフランスやポーランドなどを占領してきたドイツが、「バトル・オブ・ブリテン」に敗れ、制空権を取ることもできず英国上陸を断念することになったから。 写真80点のほか、航空作戦ならではの三次元的経過が一目で理解できる図を多数掲載。そしてドイツの公文書館所蔵史料も使い、英独双方の視点からドイツ空軍の「鷲攻撃作戦」を徹底分析したとのふれこみの書です。2025/08/23