出版社内容情報
八木 毅[ヤギタケシ]
著・文・その他
内容説明
1960年代末、テレビ特撮の黎明期、特撮の神様・円谷英二の理想を受け継ぐ若き特撮マンたちの冒険の日々。
目次
佐川和夫―オヤジさんとは呼んでいるけど師匠でしかないよ
本多隆司―とにかく楽しかった円谷プロの現場
中堀正夫―「すごい特撮」への対抗心
満田〓(かずほ)―オヤジさんの「光る眼」を感じる
稲垣涌三―円谷英二さんはいつもすごく楽しそうだった
円谷知子+円谷一夫―円谷英二の日常生活
鈴木清―いたずら小僧が継承した円谷英二監督の教え
円谷粲―身近で過ごした「神様」との日々
著者等紹介
八木毅[ヤギタケシ]
早稲田大学シマネ研究会出身。特撮で有名な円谷プロダクションで高野宏一特技監督、満田〓(かずほ)監督に師事し監督、特技監督、プロデューサーとなる。代表作に『ウルトラマンガイア』『ウルトラQ dark fantasy』『ウルトラマンマックス』『ULTRASEVEN X』『大決戦!超ウルトラ8兄弟』など。2007年に独立して現在はフリー。海外の仕事も多い。『ウルトラマンティガ』ではサード助監督として『ウルトラマンダイナ』ではセカンド助監督として1年間撮影現場に従事した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
130
デジタル技術など想像もできない1960年代に、円谷英二監督は手作りの特撮によるSF世界を創造した。それ以来ずっと日本の少年たちは、いわば円谷文化に浸って生きてきたのだ。何もない時代だからこそ創意工夫が発揮され、考えながら走りながらウルトラシリーズが制作された現場に携わった関係者の回想はワクワクの一言しかない。あのシーンの裏にはこんな事実があったり、円谷監督とはどんな人だったのかなどの話は、あの頃を経験した元少年にはクリスチャンがイエス伝を読むのに等しい。できればもっと当時の写真も大量に掲載してほしかった。2025/02/18
keroppi
84
インタビュアーの八木毅は、「ウルトラマンマックス」等の監督であり、円谷特撮を継ぐ人間ではあるが、円谷英二を直接知る世代ではない。その彼が円谷英二を知る世代の先輩たちから聞く話は、特撮黄金時代の熱さにあふれているし、自分の後輩に何とか伝えようとする優しさにあふれている。円谷英二のことだけではなく、その当時の特撮状況やスタッフや俳優たちの裏話もあり、実に楽しい。円谷皐の奥様のインタビューまである。本多猪四郎の息子の本多隆司や、稲垣浩の息子の稲垣涌三が、円谷特撮で活躍していたのも知る。貴重なインタビュー集だ。2022/10/20
qoop
8
副題〈円谷英二を継ぐもの〉の通り、円谷から教えを受け、衣鉢を継ぐ大ベテランたちへのインタビュー集。多く1940年代生まれの80歳代だから、証言の一つ一つの貴重さが分かろうというもの。佐川和夫氏や満田かずほ氏などこれまで多くインタビューのある方々の話も未聴の内容だったりする上、家族による仕事以外の部分の円谷を語る証言も含まれていて、家族付き合いのスタッフといえど出て来ない話もあり大変興味深かった。2022/10/27
キュー
1
貴重なアナログ特撮の話が聞けたり現場では無く家庭での円谷英二の話なども他では聞けない話も良かった。あとはウルトラマンGやスターウルフとかあまり語られない作品の話も聞けたのが良かったかな。2023/02/14
-
- 和書
- 闘資