出版社内容情報
1945年終戦間際に広島・長崎の人々が被爆・被曝して80年、いまだに原爆訴訟は解決していない。その後、ビキニ水爆実験で、そして福島第一原発事故での被曝と続く。被曝を認めない政府と、差別と偏見が続く社会と抗ってきた人びとを描く。
【目次】
第1部 抗う人びと/ 村上経行/ 堀場清子/ 肥田舜太郎/ ビキニ水爆と大石又七/ 沢田昭二/ 矢ヶ崎克馬・沖本八重美/ 福島と写真家――中村五郎と飛田晋秀/ 原発を止めた裁判長――樋口英明/ 第2部 炙り出された残留放射線/ 一九六三年原爆判決を読み解く/ 井伏鱒二が『黒い雨』で描いたもの/ 「軍艦島」と朝鮮人被爆者
内容説明
広島、長崎への原爆投下、ビキニ水爆実験、そして福島原発事故…。戦後の国際秩序が動揺するなか、いままた核の恐怖が世界を覆っている。核と人類は共存できるのか、死者の慟哭と生者の苦しみを座視している、あるいは妨害しているのは何か。被爆者の苦しみと血を吐くような叫びを聞き続けてきた著者が問う。
目次
私と原爆―まえがきに代えて
第1部 抗う人びと(村上経行と原爆;堀場清子と原爆;肥田舜太郎と原爆;大石又七と原水爆;沢田昭二と原爆;矢ヶ〓克馬・沖本八重美と原爆;フクシマと写真家の目―中村梧郎と飛田晋秀;原発を止めた裁判官の矜持―樋口英明)
第2部 炙り出された残留放射線(一九六三年原爆判決を読み解く;井伏鱒二の『黒い雨』が問うたもの;「軍艦島」と朝鮮人被爆者)
忘れえぬ人びと―あとがきに代えて
著者等紹介
田代真人[タシロマサト]
1943年長崎県生まれ。広島大学文学部中退。1969年「しんぶん赤旗」記者。整理部、日曜版編集部、地方部、四国支局長、東京総局長、整理部長、編集当番(センター)、記事審査室等を経て2006年定年退職。季刊誌『季論21』編集委員(2020年まで)。2007年那須町移住。2011年3.11大地震・福島東電原発爆発に遭遇。2012年年明け、沢田昭二、矢ヶ〓克馬氏らと「市民と科学者の内部被曝問題研究会」を発足。2015年には、栃木県で子ども甲状腺検診団体として一般社団法人「被爆と健康研究プロジェクト」を立ち上げ、「子ども甲状腺の無料検診」を実施。コロナ下で実施不能になるまで奮闘(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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