内容説明
全世界の軍事費の四八%を占めるアメリカ。欧米中心主義へ対抗するイスラムパワー。拡大する人種格差に基づく不平等。どうすれば戦争とテロルという憎しみの連鎖を断ち切れるのか。
目次
1 終わらない戦争・紛争・テロ(二一世紀の戦争―イラク戦争;八〇年代の戦争―アフガニスタン侵攻から湾岸戦争へ;冷戦下の戦争―朝鮮戦争からベトナム戦争へ;二〇世紀前半の戦争―二つの世界大戦;十九世紀の戦争―近代戦争の世界へ)
2 拡張・拡散する軍事力(世界の軍事情勢―地域紛争・テロへの対処;世界の少年兵―戦争に駆り出される子どもたち ほか)
3 世界の民族(人種と経済格差―人種格差に基づく不平等;文明と市場経済―宗教・言語・民族・歴史が及ぼす経済への影響 ほか)
4 平和をめざして(国際安全保障―アメリカ覇権への追随と抵抗;核兵器の削減―新たな国際管理体制を;国連の活動―人道的介入のジレンマ)
著者等紹介
伊藤正直[イトウマサナオ]
東京大学大学院経済学研究科教授、経済学博士。1948年生まれ。東京大学経済学部経済学科卒。東京大学社会科学研究所、立命館大学経済学部、名古屋大学経済学部を経て現職。主な著書に、『日本の対外金融と金融政策1914~1936』(名古屋大学出版会、第31回エコノミスト賞受賞)など多数
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