出版社内容情報
◎現代の日本文化・文学再検討のための必読作品を満載。
「新興芸術派叢書」は改造社の「新鋭文学叢書」と対をなすかたちで新潮社より刊行されたモダニズムの代表的な創作シリーズ。トーキー映画、レコード、ラジオ、テレビ、電話………。現在、日常生活に探く入り込んでいる種々のメディアが登場しはじめた昭和初期。「新興芸術派叢書」は昭和文学史になじみの深い名作が集まり、20世紀文化の抱える問題の根幹に迫る貴重な作品群です。
●第19巻/吉行エイスケ「女百貨店」 昭5・6・10
孟買挿話/自由港の女/大総統戴冠式/地図に出て来る男女/張作霖の死ぬ迄/女百貨店/香港と脱腸/アン・ダグリツパの結婚/華麗な淫婦エレナの時代/タルタン狂想曲 赤い広場の臨時夫婦/ハルタル/酔漢の政治/恋の一杯売/スポールテイフな娼婦/日比谷伝記の人気男/N・U氏の政治鑑/大阪万華鏡/喇嘛寺附近