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内容説明
みんなのおかけで、りっぱなかきがみのりました。「もうすぐ、おいしいかきまつりができるね」かには、くりとうすとはちとうしのくそに、いいました。ところが…。
著者等紹介
山下明生[ヤマシタハルオ]
1937年東京に生まれ、広島県能美島で育つ。京都大学文学部卒業。児童書編集を経て、70年に処女作『かいぞくオネション』(偕成社)を出版。以後、幼年童話、長編創作、英、仏語の翻訳と幅広く活躍し、『海のしろうま』(理論社)で野間児童文芸賞、『はんぶんちょうだい』(小学館)で小学館文学賞などを受ける。2004年紫綬褒章受章。熱海市在住
高畠那生[タカバタケナオ]
1978年岐阜生まれ。東京造形大学美術学科絵画専攻卒業。第4回ピンポイント絵本コンペ入選。第25回講談社絵本新人賞佳作。『ぼく・わたし』(絵本館)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
34
さるとかに、いろいろな人が書いているので読み比べてみた。栗、うす、はち、牛の糞が柿の成長の手助けに登場してくる。この流れはその後のサルへの復讐場面の下地となり分かりやすい。2019/10/28
Cinejazz
19
〝昔々のこと、猿と蟹がお花見に行きました。蟹が拾ったお結びを、猿が拾った一粒の柿の種と交換するよう迫られた蟹は、その種を土に植えて実がなるのを待つことにしました・・・。栗の実や蜂、餅つきの臼たちの力も借りて、一生懸命育てた柿は、美味しそうな実をたわわに付けた処へ、あの悪猿」がやって来て…〟 いろんなバリエーションがある『猿蟹合戦』の勧善懲悪物語を、ダイナミックな絵で表現された、痛快な日本のむかし話の絵本。2025/09/14
ヒラP@ehon.gohon
15
単純に勧善懲悪の復しゅう物語に終わらない、含みたっぷりの「さるかにがっせん」です。 子がにたちのさる退治に加勢した、栗、蜂、うす、牛ふんが、柿の木の成長にも手助けしていてという設定には、説得力があります。 さるを最後には許してあげた子がにたちの心の広さにも感心しました。 そして高畠那生さんの強烈な絵には圧倒されました。 解説を読んで、「さるかにがっせん」の奥深さも学ぶことができました。 ナットクの一冊です。2017/10/31
ヒラP@ehon.gohon
14
先日とは別の放課後等学童保育デイサービスで読み聞かせしました。反応がとても良くてビックリ。2017/11/06
ニャーテン
12
読むのは初めてだが、年少の時の園の発表会で当時の年中さんが演じていたのを見て知っていた5歳5ヶ月の息子。「よんでよんで~」と読む前も乗り気で読んだ後もあっけらかんとしていた息子に比べ、大人はいろいろ複雑な気持ちになる昔話だなぁ。小さな子ガニたちに栗、ハチ、牛の糞、臼が加勢してサルをこらしめるドタバタな敵討ちはどことなくユーモアがあって前半の悲しみを感じさせない。サルが殺されるパターンもあったり、芥川龍之介もその後日譚を書いていたとは知らなかった。2021/04/09
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