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出版社内容情報
ナイチンゲールの「ハーレー街のレポート」を邦訳し最新の解説を付記。激務、経費、患者からのクレーム…いつの時代も変わらない看護の現場の問題を、どのように解決したのかを解説します。
内容説明
ナイチンゲールが1853年から54年にかけて戦時下のクリミア半島へ行く前に勤務した、ハーレー街病院の経営母体である婦人委員会に宛てた四半期レポート。激変する近年の病院経営や看護管理、看護業務のなかで、いま一度ナイチンゲールが150年以上前に観察し、洞察した事柄を振り返る。
目次
ナイチンゲール生誕150周年で見つかった宝物―病院経営の基盤は、克明な観察と報告と実務のなかにあります。
現場からの変革以外に、王道はない―「病院」は、生き物です。日々進化していないと生き延びていけません。
雑務のなかから真実を見出す―すべての仕事は、「病院」と「仕事」と「仲間」への愛着から始まります。
外部委託は能力の高い人がいる部署に導入する―能力のない人のいる部署で外部委託を推進すると、能力のない人はますます暇に過ごすようになるのです。
物品管理は利益の塊―購買サイドで合理化できるのは流通マージン、加工費、輸送費、事務作業費です。
病院の大切な要素は…―患者さんの社会復帰への意欲向上と、身体的健康への意識誘導です。
病院は病と闘う神聖な空間―病院の敵は、慢性的に心が病んでいる患者さんと家族に見放された患者さんです。
患者とは、病気と闘う勇気をもつ戦士―患者さんの品性なき欲求には対応してはいけません。病院とは、患者さんが「生きる」ことに向かって人生を再構築する場所なのです。
現場の活性化こそが病院経営の原点―病院経営の本質は、現場の創意工夫に尽きます。
患者は、常に患者であろうとしつづける―それを救うのは、「感謝の心」の育成です。〔ほか〕
著者等紹介
松村啓史[マツムラヒロシ]
テルモ株式会社取締役常務執行役員、経営企画室長。中央社会保険医療協議会専門委員。関西学院大学経済学部卒業後、テルモ株式会社入社。八王子支店支店長、営業企画部長、執行役員・経営企画室長・研究開発センター開発企画部長などを経て、2005年より取締役・常務執行役員・経営企画室長。日本能率協会マーケティング戦略コース修了、メドックス病院経営塾修了、米国ペンシルバニア大学ウォートンビジネススクール経営学修士課程(AMP)。専門・おもな研究領域は、マーケティング(消費財・生産財)、人材育成、病院経営、社会心理学、交渉論。日本看護協会サードレベル・セカンドレベル・トップマネジメント研修講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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