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出版社内容情報
世界って奴ぁ悪意に満ちていると思わんかい? 普通に生きているつもりでも、どこで足下掬われるかわかったもんじゃねえよなーオレはエンブリオ。人の心の殻をぶち破らせる存在。望むとのざまざるとに関らず、オレに触れたものは過剰な可能性を引きずり出され、災厄に巻き込まれることになる……そしてその厄災が今、最強と稲妻の再対決を呼ぶ。この命運を賭けた決闘が決着の時を迎えるとき、街は震撼し、高らかな炎が上がり、そしてブギーポップの奴は悪意たっぷりに運命に介入してきやがるのだ……不思議なエンブリオを巡る死闘の果てに待つのは地獄か未来か、それとも――
内容説明
世界って奴ァ悪意に満ちていると思わんかい?普通に生きているつもりでも、どこで足下掬われるかわかったもんじゃねえよな―オレはエンブリオ。人の心の中の殻をぶち破らせる存在。望むと望まざるとに関わらず、オレに触れたものは過剰な可能性を引きずり出され、災厄に巻き込まれることになる…そしてその厄災が今、最強と稲妻の再対決を呼ぶ。この命運を賭けた決闘が決着の時を迎えるとき、街は震撼し、高らかな炎が上がり、そしてブギーポップの奴は悪意(ウィキッド)たっぷりに運命に介入してきやがるのだ…不思議なエンブリオを巡る死闘の果てに待つのは地獄か未来か、それとも―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
38
〝最強〟フォルテッシモに敗れ、正樹の犠牲でからくも生き延びた亨。その亨が留置場の底で、ただ自虐に浸っていた訳ではなかった事。エンブリオがオリジナルでない事に厭世しながら実はオリジナル(キョウ兄ちゃん)の優しさを秘めていたこと、パールが最後の最期まで逆転脱出の隙を諦めなかったこと。織機綺が正樹を見守り続けたこと。多分、今までで一番熱いブギーポップ。だからって真面目に取り合うとすっぽかされたりしちゃうよ、ff。ブギーポップもイナズマも殺人鬼じゃないんだから。2018/05/17
ヤギ郎
16
ブギーポップ・シリーズ9作目。たまごっちのイメージがあった。2019/05/06
読書好きのハシビロコウ
10
前巻「エンブリオ侵蝕」と上下巻のような形になっている今巻。今までの心の葛藤をメインに描くのとは異なり、エンブリオによって秘めたる能力を覚醒させた人間「イナズマ」と、統和機構最強「フォルテッシモ」のバトルがメイン。あとがきで作者が西部劇の話をしていたので、そういう風にしたかったことが窺えます。特殊能力を持つことは必ずしも便利だというだけとは限らない。そんな感じです。そして今回は少し意地悪なブギーポップさんが見れます。2020/01/12
ヱロ本Gメン
9
AC/DCのRazor's Edge(剃刀の刃)からのThunderstruck=イナズマって訳なのね〜納得。内容的にはモヤモヤする。穂波顕子の設定がわかりにくすぎる。これは失敗作だな。2016/03/21
うさみP
8
空間を裂くvs隙を穿つ。異能力バトルの良さが詰まったエンブリオ。焦がれる人はなぜ、侍(SAMURAI)と書いて最強という言葉に憧れるのか。生きること自体が奇跡なら、それ以外は二の次かそれ以下だろ。この世の『強さ』と『極み』の話。学校や会社や私生活でもいい、社会のあちこちに存在する勝負も勝敗も、それは極々狭い盤面でのみ通用する。剣はそれ単体では存在しない、鞘は殴る為にあるのだよ。僕は嘘はつかないけど、約束は守るとは限らないよ世の中は。2024/06/25