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- > 講談社 吉川英治文庫
内容説明
わが国の新聞小説で「宮本武蔵」ほど反響を呼んだ小説はないであろう。その一回一回に、日本中が一喜一憂し、読者は武蔵とともに剣を振い、お通とともに泣いたのである。そしていまひとつ気になる存在―小次郎の剣に磨きがかかればかかるほど、読者は焦躁する。その小次郎は、いち早く細川家に仕官するという。宿命の敵、武蔵と小次郎の対決のときは、唸りをうって刻まれてゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
73
人々の交わりが様々と見られました。今まで判明しなかった関係が出てきたりなど、印象に残りますね。そして迫るは武蔵と小次郎。小次郎の磨きのかかった剣。二刀流を極めた武蔵。宿命の関係とも言える2人の対決が近づいているのを感じます。いよいよ最終巻。どうなることでしょう。2019/01/09
ともくん
63
元が新聞小説であるので、飽きさせない工夫により、マンネリにならない。 これは、簡単にできることではない。 そして、何回読んでも新鮮である。 ここまで、飽きがこない物語を作れる吉川英治は、天才だ。 さすが、国民的作家と呼ばれるだけある。2019/01/26
としちゃん
50
シリーズ第7巻。入るが栄達の門か。出るが栄光の門か。仕官の話がなくなった武蔵。企業に入って出世していくのと、フリーでやりたいことをめざすのと、どちらが幸せかは、後にならないとわからない。今の時代にも通じますねぇ。どちらを道を選んだとしても、自分というものが全ての基礎であって、世の中を見て、自分の迷いや煩悩と戦わずして、無から有は掘り出せない。偉人も凡人も煩悩に皮をかぶせた人間でしかないという沢庵の言葉は心に沁みます。2017/12/29
優希
44
物語も終盤に近づいてきました。人々の交わりが様々と見受けられ、今まで判明しなかった関係などが出てきます。堕ちるところまで堕ちた又八と、すれ違いの多いお通がどこに落ち着くのか。そして迫り来る武蔵と小次郎の因縁。二刀流を極めた武蔵と剣に磨きをかけた小次郎。宿命の対決も間近に迫ってきていますね。2024/10/26
スター
41
又八に、大金と引き換えに、大物の暗殺をするよう話が持ちかけられた。又八の行く末は、いかに。 また、お通の身に危険が迫る。この巻も物語を堪能した。いよいよ次の八巻で最終巻。終わるのが、寂しい。2021/03/27
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