出版社内容情報
J.S.バッハの高弟にして、18世紀の偉大なる音楽理論家のひとり、ヨハン・フィリップ・キルンベルガー(Johann Philipp Kirnberger, 1721-83)の主著、『純正作曲の技法 Die Kunst des reinen Satzes in der Musik』の翻訳。師であるバッハの作曲技法を「唯一で最良」と捉え、その本質を原理・原則に還元するよう努めた。エマヌエル・バッハの『正しいクラヴィーア奏法』(1753, 62)、J.F.アグリーコラ『歌唱芸術の手引き』(1757)と並ぶ、バッハ解釈の重要な一次文献である。
内容説明
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの高弟キルンベルガー(1721‐83)は師の作曲技法を「唯一で最良」と捉え、その本質を原理・原則に還元するよう努めた。バッハの音楽を理解する上で必読の一冊。
目次
第1部(音階と、音階の調整について;音程について;和音について;和音と、和音に所属する一部の音程の性状と用途に関する所見;軽い様式における不協和な和音の自由な処理;和声的なペリオーデとカデンツ;転調;遠隔調への転調と突然の転調;旋律の和声的な進行と非和声的な進行;2声部やそれ以上の声部数からなる一重対位法;装飾的、あるいは華麗な一重対位法)
第2部(あたえられた旋律にたいするいろいろな種類の和声伴奏;音階と、音階から生まれた調と旋法について;旋律進行と淀みなく流れる旋律;テンポ、拍節、リズム)
著者等紹介
東川清一[トウカワセイイチ]
1930年、富山生まれ。音楽学者。1957年、東京芸術大学楽理科卒業。1965~67年、アレキサンダー・フォン・フンボルト財団給費留学生としてケルン大学音楽学研究所に留学。東京学芸大学教授、東海大学教授を経て、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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