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内容説明
ガサツで不真面目で自分勝手な高校1年生の鈴木友子。夏休みのある日、友子たちダメ女子高生は、病院送りにした吹奏楽部の代わりにジャズを始めることに…。友情?技術?練習場所?えー、指導者も!?なんにもないところから始まったビッグバンドは、やがて素敵なメロディを奏でる。コメディ映画の鬼才・矢口史靖監督、書き下ろし青春小説。
著者等紹介
矢口史靖[ヤグチシノブ]
1967年5月30日神奈川県生まれ。東京造形大学入学後、8mm映画を撮り始める。劇場監督デビューは『裸足のピクニック』(1993)。主な監督作品に『ウォーターボーイズ』(2001)、『スウィングガールズ』(04)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いずむ
20
ザ・青春!シナリオの緻密さも、音が聴こえてくるような描写の丁寧さもないけれど。読んでいて楽しい。アツくなる。“スウィング”する。誰かのためじゃなく、何かを勝ち取るためでもなく。ただ、楽しいから、夢中になれるから。だから、「ジャズやるべ?」ダメだぁ、こういう青春小説。高校生の頃を思い返すと湧き出してくる自分自身の後悔が、物語の主人公たちの一生懸命な姿に羨望と憧憬の眼差しでハマりこんじゃう。「音が出るだけで嬉しい、楽しい」。そんな楽しさ、いいなぁ。映画のノベライズ作品というコトなので、ぜひ映画版も見てみたい。2012/02/07
まえすとろ
18
同名映画のノベライズ小説。監督自身が編集用のシノプシスに加筆して小説化した物なのでストーリーはほぼ映画作品のままの展開。スイングミュージカルの名作映画『ベニーグッドマン物語』や『グレンミラー物語』から有名なスチュエーションをオマージュとして本編にちりばめてあり、ミュージカル洋画ファンも思わずニヤっとさせるシーンや細かな心理描写は映像よりも文字の強みでありノベライズの真面目。数少ない和製ジャズミュージカル作品で、しかも女子高生とスウィングというミスマッチ感を非常に上手く扱った青春ストーリーは笑って読める。2012/01/02
ま る
9
映画を作るのに併せて書いたというだけあって、すごく映像的で読みやすい。友子たちのドタバタが目に浮かぶようで微笑ましかった。私も学生時代に楽器がやりたかったなぁ。2016/07/30
K2
5
すごくおもしろい。映画の脚本ということだが、まだ映画は見ていない。次々と変わる場面が思いうかぶし、高校生でないとありえないような事件が連続する。映画的なストーリーの展開も、作り話としても、現実にありそうな話に思えてくる。若いということはどんなことでも飛び越えてしまう勢いがあるんだと感じた。2013/11/09
うさこ
4
ガチャガチャ!!ビッグバンドもコミュニケーションもガチャガチャ!!面白い。あっぱれ。映画(DVD)を何年前かに観たけど映像がよみがえりました。2015/02/18
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