内容説明
切り裂きジャック事件を凌駕する3つの怪奇伝説―謎の怪人バネ足ジャック、恐怖の殺人床屋スウィーニー・トッド、蠱惑の秘密結社“地獄の火クラブ”とは何か?3つの事件の詳細を検討し、その真相に迫る。
目次
謎の怪人バネ足ジャックの伝説(都市伝説とロンドンの成り立ち;跳びながら近づく黒衣の怪人;幽霊か、熊か、悪魔か? ほか)
恐怖の殺人床屋スウィーニー・トッドの実像(ヴィクトリア朝人の殺人嗜好;フリート・ストリートの悪魔床屋;狂王の時世とフリート街の歴史 ほか)
蠱惑の秘密結社“地獄の火クラブ”の真相(恐るべきロンドンのクラブ;ダシュウッドのヨーロッパ・グランド・ツアー;最良と最悪がきわだった時代 ほか)
著者等紹介
仁賀克雄[ジンカカツオ]
作家、翻訳家。1936年横浜生まれ。早稲田大学商学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
臓物ちゃん
6
「バネ足ジャック」について知りたくて借りた図書館本。ほんとジャックは謎すぎて、藤田和日郎が元ネタにするのもわかる。今でいう宇宙人遭遇に似た不可解さがあると思う。他にもヘルファイアクラブとかスウィーニートッドとか紹介されていて、スチームパンク好きオカルト派にはたまらん一冊。2015/03/23
わゆ
4
ロンドンっ子を混乱と熱狂の渦に巻き込んだ都市伝説。薄暗くて何が潜んでいても不思議じゃない時代だからこそのお話です。バネ足ジャックがアメリカ人の手にかかると宇宙人になるというあたり、らしくて笑った。2010/05/23
しましまこ
3
バネ足ジャックだけ、楽しかった。2014/04/13
しょうたん
3
どうしようもなく不衛生で俗悪で奔放なロンドン。「電灯のせいで暗闇が無くなり妖怪が駆逐された」と水木先生も言ってますが、この汚らしさと暗がりのおかげでミセス・ラヴィトも人肉パイが作れたのでしょう。「地獄の火クラブ」なんてLEDの下じゃとても言えまい。2010/02/05