出版社内容情報
現代野球では、新たな変化球が日々生み出されています。そもそも変化球を投げる目的は、バッターを打ち取ることですが、バッターのスイング軌道も進化しているため、そのトレンドに対応するために有効な変化球も年々変わってくるのです。
本書は、プロ野球のトッププレイヤーも指導を受けるピッチングのスペシャリスト、内田聖人氏が数多くの変化球を紹介・解説するものです。本書には以下の3つの特長があります。
(1)物理学に基づいた内田メソッド
変化球は当然ながら物理法則に則って軌道を描きます。本書では変化球の質を決める4つの要素「球速」「回転軸」「回転効率」「回転数」について解説し、まずは変化球を頭で理解することから始めます。
(2)最新機材で変化球を分析
本書では高性能のハイスピードカメラとRapsodo(ラプソード)を使って変化球を数値化して分析します。これによりボールの握りやリリースポイント、球速・回転数・回転軸・ボール変化量がわかります。
(3)多種多様な変化球を紹介
変化球は日々新しいものが生まれています。本書ではフォークやカーブといった基本的なものはもちろん、スイーパーやスラーブといった新しい変化球を含めて全13種類を紹介しています。
本書を参考に、最低でも3方向の変化球を習得し、バッターを打ち取るためのバリエーションを増やしていただければ幸いです。
内容説明
プロ野球トップ選手も教えるピッチング指導のスペシャリスト内田聖人による変化球のバイブル誕生!13種の変化球を数値データで分析。握り方、投げ方を詳しく解説。3方向の変化球で打ち取るバリエーションは格段に増える!
目次
1 変化球の特性と投げる意味を理解する!!(変化球の必要性を考える―なぜ変化球を投げるのか?より打ちにくい変化球を投げるために―「ピッチトンネル」を利用すれば変化球がより効果的になる ほか)
2 最大の変化球「ストレート」を完ペキマスター!!(最大の変化球は威力のあるストレート(4シームファストボール)
4シームFBがすべての変化球の基準になる ほか)
3 ストレートに近い球速の変化球(ストレート軌道からバッターの手もとで変化させる;バッターの手もとで変化する小さいスライダー―速いストレートと併せて使いたいカットボール ほか)
4 変化量の大きい変化球(自らボールに変化を加え、ボールを大きく変化させる;フライボール革命以降、MLBで話題となった球種―あまり沈まずに大きく曲がるのがスイーパー ほか)
著者等紹介
内田聖人[ウチダキヨヒト]
1994年3月1日、静岡県伊東市出身。小学1年生の時に野球を始め、伊東リトルシニア時代に日本代表選出。早稲田実業高校2年時夏に甲子園出身。3年時にはエースとして西東京大会決勝に進出するも、同年全国制覇を成し遂げた日大三高に惜敗。早大、社会人・JX‐ENEOSでもプレーを続けるが、ケガの影響で2017年に戦力外となる。2019年プレー続行の道を求め、米国でトライアウトに挑戦し、独立L球団・ニュージャージー・ジャッカルズと契約。渡米中に、投球動作やトレーニングに関する知識・練習法を学ぶ。帰国後に株式会社NEOLABを設立し、ピッチング専門の指導者へ転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。