出版社内容情報
「AIの影響で」
この言葉に飽き飽きしているアマチュアも多いのではないでしょうか?
例えばダイレクト三々。以前は打たれなかった手が、なぜ今は覇権を握っているのでしょうか?
河野八段はその理由について、本書の中でこう言語化しています。
「厚みを働かせない打ち方が豊富になった。それならば、相手の隅を荒らして先に得をする打ち方が有効だからである」
雑誌やテレビの解説では短くまとめる必要があるため、冒頭の説明になりがちですが、プロの間ではしっかりと理由を持って打たれているのです。
本書は、定石の進化をたどり、その過程から序盤の重要なエッセンスを抜き出して解説しています。
また打たれなくなった定石には、不利になる手順が見つかったものと、流行で打たれていないだけのもにに分かれます。
本書は実戦に頻出の定石を幅広く取り上げ、現代の評価と最善手順を解説していきます。
是非本書を手に取り、定石通になるとともに、碁敵を圧倒する序盤力を身につけてください。
内容説明
新定石や変化形は5つの新常識に沿って生まれている。ダイレクト三々はなぜ打たれる?激動の時代でも変わらない考え方とは?「AIの影響で」普段、この一言で片づけられる説明を言語化しました。新旧定石、「今」の評価がわかる定石書としても使える一冊。
目次
序章 布石の大切な考え方(隅の価値が高い;相手の地を減らすことを優先 ほか)
第1章 小目(ケイマ受け;下ツケ ほか)
第2章 小目ケイマガカリ(一間バサミ;二間高バサミ ほか)
第3章 星へのケイマガカリ(ケイマ受け;星ケイマガカリ一間低バサミ ほか)
著者等紹介
河野光樹[コウノミツキ]
昭和49年(1974年)1月14日生。宮崎県宮崎市出身。故二十三世本因坊坂田栄寿門下。平成4年入段、21年八段。日本棋院東京本院所属。平成15年第10期阿含桐山杯本戦入り、16年第29期新人王戦本戦入り、24年第21期竜星戦決勝トーナメント入り、26年通算400勝達成(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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