出版社内容情報
1992年度サントリー学芸賞受賞 日本古代・中世における死と病の思想,藪医者や看病禅師の行跡,無常院や重病閣における治療・看護の実態,安楽死や死の判定等々を社会史と精神史の視点から探る。
内容説明
日本人は古来、死をどう受けとめ、病をどう考えてきたか。薮医者や看護禅師の行跡、無常院や重病閣の実態、障害者や臨死人の扱い等をはじめ、死後世界の想像図、病の仏罰観と善知識観、安楽死や死の判定に至るまでを、現代的関心から探る。
目次
医と病(医師の職業倫理;病の仏罰観と医療;障害者を見る目)
病と老(救療政策の思想と肉親看護;往生人の死と下人の死;老と死を待つ生の自覚;患者の意思決定の自由)
看護と死(仏教医学と看護の理念;尊厳ある死のための看護)
死と葬送(臓器の神秘性と物質化;死の個別化と葬送)
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