出版社内容情報
わずか数十年前には、地球以外で、生命が存在できる場所は具体的に想像できませんでした。
ですが、高度な観測機器や探査機の登場によって、今その歴史が動き、テレビや新聞、雑誌などでも盛んに新たな発見が取り上げられるようになり、地球外生命体の話題に触れる機会が増えてきました。
本書では、最新の研究や探査を基に、ここ数年で急にホットな話題になった地球外生命体発見の可能性をわかりやすく解説し、誰もが知りたいと思う地球外生命体の謎に迫ります。
内容説明
最新の研究や探査を基に、ここ数年で急にホットな話題になった地球外生命体発見の可能性をわかりやすく解説し、誰もが知りたいと思う地球外生命体の謎に迫ります。
目次
第1章 相次いだ地球外生命体関連の重大発表
第2章 なぜ地球外生命体関連の発表が続いたのか?
第3章 宇宙の成り立ちと探査の歴史
第4章 なぜ最近まで系外惑星を観測できなかったのか?
第5章 沸き起こった地球外生命体ブーム―異世界の生命体
第6章 これからの地球外生命探査
著者等紹介
井田茂[イダシゲル]
東京工業大学・地球生命研究所(ELSI)・副所長・教授。東京生まれ、京都大学物理系卒、東京大学大学院地球物理学専攻修了。専門は惑星形成理論だが、ELSIの研究目標は地球と生命の起源、宇宙の生命なので、アストロバイオロジー研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真作
5
昔、アシモフの科学エッセイの頃は太陽系外に惑星があるかわかっていなかった。それから大分進歩している。見つかっているのは地球とは全く異なる環境だけれど、水とエネルギーと有機物はありそうな惑星。別の天体で人類のような種が誕生する可能性は非常に低い。土星の衛生エンケラドスになぜ熱があるのかはまだ謎。同じ話の繰り返しが多い。2024/04/14
わえ
5
系外惑星や、土星や木星の衛星に生命がいる可能性について議論している、激アツな本(今年のノーベル物理学賞は1995年のスイスグループによる系外惑星の初発見+発表に関するもの)。/2017年にNASAがトラピスト1という、7つの惑星をもつ系外の恒星系(7つの内3つくらいの惑星には海があってもよい)を発見した。また同年、土星の衛星のエンケラドスから水素が噴き出していることが発見された。水素が発見されたことは、地下の海に海底火山があり、激しい化学反応が起きていることを示す確実な証拠である。2019/12/13
西条べべる
3
地球外生命体について最新の調査技術を紹介している。宇宙人がいるのかの研究が理解できてワクワクしました。(iPhoneの自動読み上げによる読書) 2022/10/29
とりぞう
3
「日本には系外惑星を探している研究者が当時は1人もいませんでした。世界でもほんの数グループしかなく、グループといっても、教授と学生の2人が片手間にやっているというチームが世界にいくつかある程度だったのです」なんて話や、これよりはるかに面白い数々のお話など。難しい話もあるけれど、とてもおもしろい本。2022/06/03
北白川にゃんこ
3
一足飛びとは言えないが着実に研究が進んでいてワクワクしますね。生命体の定義自体を考えなければならない時期なんだな。確かに…。2018/08/03