内容説明
本書は、1990年代以降、「会計国際化」に対して一層の進展をみせているドイツを素材に、社会的合意の施設としての会計制度がドイツにおいてどう改編され、どう補強されていくのかを明らかにしようとしたものである。
目次
ドイツの会計国際化とEU資本市場統合
第1部 証券取引開示規制の国際化展開(会計開示規制の前提としての証券市場状況―会計国際化の基礎的環境要因の把握;ドイツ証券市場セグメントと上場認可条件―新規市場開示規制の国際指向化への考察も加えて;ドイツの取引所法改革と会計開示規制―商法会計法の国際的対応との連繋)
第2部 商法会計法の国際化展開(商法会計法の基本構造―証券取引開示規制の実質的法基盤;商法会計法と基準性原則―会計国際化と税法会計との関係;1998年の会計改革と商法改正―資本市場指向型の二つの会計改革;2005年会計改革へ向けてのシナリオ―ドイツ会計基準委員会の設置とその進路)
ドイツにおける会計国際化の方向と問題―「EU指令の現代化」に対するドイツの対応
著者等紹介
佐藤誠二[サトウセイジ]
1953年宇都宮市に生まれる。1984年明治大学大学院商学研究科博士課程単位取得。同年鹿児島経済大学経済学部講師。1986年静岡大学人文学部助教授。1991年~92年ヴュルツブルグ大学(ドイツ)経済学部、2000年ミュンスター大学(ドイツ)経済学部にて客員研究員。現在、静岡大学人文学部教授
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