内容説明
人妻→官能→嫉妬→不倫→離婚→再婚→流浪→淫乱→堕落→覚醒→心中→自立→遊蕩→熟成→昼寝。人妻はやっぱりステキです。漱石、鴎外、鏡花、芥川、安吾の妻、そして白秋の三人の妻、さらには与謝野晶子、平塚らいてう、林芙美子から幸田文、武田百合子まで、明治大正昭和を彩る人妻53人が勢揃い。
目次
明治のマイ・フェア・レディ―逍遙の妻・坪内せん
聡明な人妻は早世する―『小公子』の若松賎子
論客の人妻は右から左へ―『妾の半生涯』の福田英子
洋妾と呼ばれた賢夫人―ラフカディオ・ハーンの妻・小泉セツ
逆境の人妻に意地あり―川上音二郎の妻・貞奴
漱石を失恋させた女―大塚楠緒子
中村屋のセレブ人妻―相馬黒光
じつは超能力妻だった―漱石の妻・夏目鏡子
良家のお嬢は化ける―与謝野晶子
船旅不倫の先駆妻―国木田独歩と別れた妻・佐々城信子〔ほか〕
著者等紹介
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942年東京生まれ。1988年『素人包丁記』で講談社エッセイ賞受賞。2000年『芭蕉の誘惑』でJTB紀行文学大賞受賞。2006年『悪党芭蕉』で泉鏡花文学賞、読売文学賞(評伝・伝記賞)をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
64
あっという間に読了の1冊。タイトルにもってかれますなぁ。帯も堪りませんよ(笑)明治・大正・昭和・・『昔の人妻は化物だ』と作者があとがきに綴っているが、本当にです。さて、平成の人妻は?(クワバラクワバラ・・)2015/09/01
キムチ
27
装丁がアニメチックなのに内容は性と哲学とエセ論理と自己欺瞞と・・もう笑うしかない時代の奔流。こんな事もがあったんかぁ~というしかない描写の連続。今の時代を続編として書けばあの人、かの人・・って誰が書けるだろう。大昔、ちょっとインテリだった周囲が教えてくれたので結構文壇モデル小説を読み漁り辟易したが、こう羅列されると下半身と業績は別モノ・・なんて当たり前のことを思う。描写をセクハラというのは今風だろう。実際、歩いた軌跡だから。俯瞰する形で一刀両断に書ける筆者のペンを逐読で味わえた。2014/04/10
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
23
さまざまな作家達の根性の座った、あるいは座らない、賢い、愚かな、男を手玉にとり、あるいは適当に扱われた妻たちについて。2021/12/27
そうたそ
21
★★☆☆☆ 文豪たちの妻たちは良くも悪くもクセのある人物ばかり。夫たちも相当ひねくれた人物であっただろうが、さもすればそれをも上回る衝撃の人妻エピソードが本書ではずらりと並ぶ。これを思うと、現代の妻たちはなんと大人しいことだろうかと思う限り。才能ある夫を持つということは、その妻はこれほどの驚天動地のエピソードを持つくらいじゃなければつとまらならなかったということだろうか。2017/10/02
これでいいのだ@ヘタレ女王
19
明治、大正時代に これほどまでに奔放な女性が、そして当時の男性は 思いっきり肉食系だったのね、、、とシミジミ。確かに 生家の近所にはお妾さんと、その子供を立派な屋敷を与えて住まわせ、黒塗りの車で来ている男性をよく見かけたものだ。甲斐性があるなら、やればいい!でも、作家の男は、どーも 困った人が多いようですな。 それぞれの作家の それぞれの生き様を短文で面白おかしく⁈紹介されており サクサク読めて お腹もいっぱいになった一冊でした2014/08/30
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