出版社内容情報
極秘資料や独自取材、将軍様への「愛」と見紛う執念が生んだ「金正日」伝の決定版。朝鮮総連もCIAも驚愕の「真実」が明らかになる!
毎日新聞編集委員の著者が、在日社会探訪で築いた濃密な人脈と膨大な極秘資料をもとに金正日の足跡をたどった結果、朝鮮総連もCIAも驚愕させる「真実」が明らかに。
内容説明
金正日の奇想天外、でまかせの発想の裏を読めずして、北朝鮮の正体はわからない。在日社会探訪で築いたディープな人脈と膨大な極秘資料によって明らかになった「真実」とは。
目次
プロローグ テポドンの朝
第1章 肖像が消えた
第2章 先軍神話
第3章 大阪生まれのオモニム
第4章 虚飾に汚れた白頭山
第5章 粛清、粛清、また粛清…
第6章 映画狂
第7章 1978年、拉致の季節
第8章 美貌のテロリスト
第9章 檀君発掘
第10章 キネマの王国
著者等紹介
鈴木琢磨[スズキタクマ]
1959年、滋賀県大津市生まれ。いまや絶滅した「探訪記者」の生き残り。『サンデー毎日』記者時代から、北朝鮮問題にこだわる。日本中の穴場の焼き肉屋をめぐり、1970~80年代の韓国歌謡にひたるのが至福のとき。現在、毎日新聞夕刊編集部編集委員、TBSテレビ「みのもんたの朝ズバッ!」コメンテーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rosetta
3
2006年の出版で金正恩が正雲になっているのがご愛敬。色々と面白い本だがGUESSです。小さな嘘で破綻する人間も多いが、国を挙げてまるごと嘘で塗り固めた金王朝の行く末や如何に?2016/11/20
Hiroki Nishizumi
3
第一級の調査資料と聞いたので読んでみたが、あまり北朝鮮に興味を抱いていなかった自分が見えた・・・2014/02/17
羊山羊
3
一国の、それも北朝鮮の政治を文化から読み解く。特異なテーマでありながら、これほど正鵠を射た本もほかにないのではないか、と読むたびに思ってしまう。世の本は、大概、北朝鮮という国の軍事や政局をただ読むばかりで、その変化が何を基盤にして起こるのか、ということに言及しない。この本は、そのタイトルに反して北朝鮮という国の「心」に深く切り込む、鋭い1冊だ。2013/05/02
SAKU
0
日本の北朝鮮ウォッチャーの最右翼である鈴木琢磨氏による金正日、北朝鮮に関する1冊。権力の世襲をやってのける金一族の姿、そしてこの国のあり方を知るには良い1冊。
たかボー
0
北朝鮮、また金王朝について深く知れた。金正日が映画好きであり、映画人気取りだったことが幾度も書かれていたが、金正日はその生涯をも映画だと勘違いしていたのではないかと思えてしまう。天の神が金正日を降臨させたという話然り、金正日が触った銃には仙術が宿り、核爆弾よりも威力を発揮するという話然り。世襲ではなく、飽く迄「優秀な人物を推戴したら、世襲の形になってしまった」という建前である嫌らしさ。映画ならば、このような闇の深い独裁国家は滅亡するのが常なのだが、「北朝鮮」という映画の幕が下りるのはいつになるのだろうか。2016/02/11
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