内容説明
京町家の暮らしから生まれた新感覚エッセイ!国の重文指定を受けた京の旧家十代二百七十年の「現の昔」。独特の筆致で描く町家の宇宙。裏庭で繰りひろげられる命を見つめた「花ごよみ」も収録。
目次
京町家の木もれ日(形の生命;お開き;現の昔;紀楳亭とお貞さん;すす払い ほか)
京町家花ごよみ(万両;水仙;丸葉満作;唐蝋梅;椿 ほか)
著者等紹介
杉本歌子[スギモトウタコ]
1967年京都生まれ。京都芸術短期大学美学美術史卒。現在、財団法人奈良屋記念杉本家保存会学芸部長。国指定重要文化財となった実家・杉本家の維持保存のため、所蔵美術工芸品や史料の整理研究に従事。年間の杉本家住宅公開企画展などを手がけながら、絵画の表現活動をおこなう。京都造形芸術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くるぶしふくらはぎ
11
図書館で借りてきたけど、ずっと手元に置いておきたい本です。暮らしを丁寧に・・・。梨木香歩の「冬虫夏草」と共に書棚に並べたいです。2014/10/13
Mayumi Maruyama
1
祇園祭のときに杉本家住宅を見学して、歌子さんがしつらえの説明をしてくださった。素敵なエッセイ。京町家の暮らしと季節と暦と。2024/08/24
oyasan
1
京都の伝統としきたり。風流の中にも家族とのつながり。そして、庭の草花。そんな、あったかい風情が、写真屋やイラストとともに。いいんだけど、個人的には随想、まとめて読むの苦手。1年が一気に迫ってくるから・・・。新聞連載だったみたいだし、新聞でこつこつ季節に合わせて読むのがいいかなぁ2011/05/08