内容説明
母親と娘は血を分けた二人だからこそ遠慮がなく、いったんぶつかり合えば、その関係は大きくこじれがちです。しかし、一方で気心の知れた二人は、居心地のよい密着した依存関係のなかで、安楽な生活をつづけようとすることも多いのです。よく話題にのぼる一卵性母娘です。つまり母娘の問題は、お互いが精神的に大人になりきれないなかで、反発や密着を繰り返すことに根本的な原因がると言えましょう。ではどうしたら、自立した大人同士として、自由でのびのびした母娘関係を築き、ともに成長していくことができるのでしょうか。本書は、こうした人間の根本的な問題を正面から取り上げ、母娘の問題への解決の方針を与えています。
目次
1章 娘を束縛しようとする母親―“母親のルール”を抜け出して、みんな大人になっていく
2章 娘のことを自慢したい母親―“自慢の娘”を演じるのはもう卒業
3章 過保護な母親―“母の愛”から上手に親離れする
4章 娘のすべてを知りたい母親―“一卵性母娘”という深い落とし穴
5章 完璧主義の母親―“過大な期待”で身動きが取れなくなる
6章 現実から目をそむける母親―“人生はバラ色”で生きられるならよいけれど…
7章 娘と張り合う母親―“元・優等生”のプライドが裏目に出るとき
8章 娘に罪悪感を抱かせる母親―「自立の宣言」は母親との“決別”ではない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニコ
2
★★★☆☆ なんとなく母娘関係に疑問を持ってる人が読むと、もしかして!と気づきになる本かもしれない。これでもかこれでもかと悪い母親例が続き、途中から息苦しくなり飛ばし読みしてしまった。いまいち。。2011/11/22
あや
0
「自分の存在価値を娘に依存している母親」「成人しても母親に囚われたままの娘」の事例と関係改善法が、何タイプかに分けて紹介されている。訳書だが言葉が自然で柔らかく、事例も国籍の差をほとんど感じない。論破や決裂を薦めるのではなく、娘が罪悪感を断ち切って自分の道を歩むことを重視しており、現実的な「最初の一歩」も多く紹介している。親子関係に悩みを抱える人は勿論、娘を持つ人にも一読してもらいたい良書。2017/05/24
かんな
0
“依存心”が抜けないと、優柔不断になります。2013/04/16
里
0
私の母親もそうだし、私も同じようになると自覚しているので、定期的に読み返しておこうと思う。 2018/04/30
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