漢方123処方臨床解説 - 師・山本巌の訓え

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784901767323
  • Cコード C3047

出版社内容情報

 「山本巌流漢方」は、「5分・15分テスト」と称される漢方薬の試飲を基礎に臨床実践の中で構築されて来たものである。その「5分・15分テスト」とは、患者に適合すると思われる漢方エキス剤を5g程度、時には単味の生薬を診察時に服用してもらい、5分後、15分後に患者自身が自覚症状の改善度を判定するというものであるが、驚くことにその効果判定では、患者の自覚症状の改善度が70%程度ならその方剤を処方、40%程度ならば不合格とし、例えば駆?血剤を合方するなど、さらに工夫を加えて処方を決定されたという。
 そのような診療スタイルを貫徹する中で目指したものの一つに、漢方方剤の適応病態を明確にするということがあった。即ち「山本巌流漢方」の治療は、病態の把握とそれに適応する方剤を与えることである。更に病態の把握では、西洋医学的病名・病態の把握を第一とし、それに漢方的な病態把握を取り入れることを特徴とする。西洋医学的病名と病態把握を取り入れることにより、西洋医学的病態を共有できる。その上で漢方的病態把握を取り入れると、西洋医学的病態は更に幾つかに分かれる。西洋医学的病態把握だけでは不十分であることが理解できる。
 本書は山本巌流漢方を基礎にして、漢方繁用処方を極めて臨床的に解説する。即ち西洋医学の病態・病名に漢方医学の病態把握を取り入れ、収載する123品目の漢方方剤の適応病態と適応疾患を明確にし、再現性のある効果的な臨床運用を可能ならしめる処方解説書である。

福冨稔明[フクトミトシアキ]
1941年 福岡県小郡市に生まれる
1967年 鳥取大学医学部卒業
1968年 久留米大学精神神経科入局
1974年 宇和島精神病院,水俣保養院,城山病
院等勤務
1981年 福岡医師漢方研究会所属
牟田光一郎先生師事
1984年 北里研究所附属東洋医学総合研究所研修
兵庫県立東洋医学研究所研修
1985年 和漢堂福冨医院開設
1986年 山本巌先生師事
2004年 久留米大学大学院非常勤講師(伝統医学)
2007年 久留米大学医学部非常勤講師(漢方入門)

山方勇次[ヤマガタユウジ]
1950年 福岡県福岡市に生まれる
1974年 長崎大学医学部卒業
1974年 九州大学医学部産婦人科研修
1977年 福岡県久留米市新古賀病院内科勤務
1987年 福岡大学にて「尿細管性急性腎不全の形態的変化―電顕的観察」で博士号取得
1990年 山方内科医院を開院
2006年 福冨稔明先生に師事し、山本巌医学を研鑚
2015年 「第三医学研究会in福岡=山本巌医学を学ぶ漢方塾」を開催

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