出版社内容情報
「休まぬ者、働くべからず」の北欧から、
働き方改革のヒントを見つける!
高負担・高福祉と名高い北欧のツーリズム産業において、
【供給サイド】のみならず、観光・旅行に積極的な北欧人の
【需要サイド】に焦点を当て、
北欧の観光開発と雇用創出の現在を分析する画期的研究!
土日祝日以外に、1年に5週間も休暇がある
スウェーデン人・フィンランド人。
「休み・お金・福祉」の三拍子が揃う、北欧の産業開発。
デンマークの美術館が成功した、自然とアートと建築の
独自の環境作り。
移民・難民の受け入れと観光産業における雇用拡大の戦略。
など、今、北欧の観光産業戦略が
日本のグローバリゼーション・経済基盤強化にヒントを与える!
はじめに 福祉社会のツーリズム
藪長千乃
序章 高負担社会のツーリズム
岡澤憲芙(早稲田大学名誉教授)
第一部 国家戦略としてのツーリズム
??スウェーデン・フィンランド・日本
第一章 福祉社会の発展と観光
秋朝礼恵(高崎経済大学経済学部教授)
第二章 未来志向の国家戦略と観光
藪長千乃
?コラム デスティネーション・フィンランド
藪長千乃
第三章 日本における観光政策の展開
藤本祐司
第二部 グローバル社会における北欧観光戦略
第四章 景観づくりと自治体の役割
木下淑恵(東北学院大学法学部教授)
?コラム 北欧世界遺産協会
片瀬葉香(九州産業大学講師)
第五章 移民と観光開発
清水由賀(東北福祉大学総合福祉学部講師)
第六章 グローバル・モビリティー時代の美術館
木下綾(東海大学外国語教育センター講師)
第七章 ヘルシンキのブランド戦略とビジネス戦略
柴山由理子(東海大学文化社会学部北欧学科講師)
?コラム 成長するアイスランドのツーリズム
柴山由理子
付録 北欧諸国福祉・観光関連データ
藪長 千乃[ヤブナガ チノ]
著・文・その他/編集
藤本 祐司[フジモト ユウジ]
著・文・その他/編集
内容説明
「休まぬもの、働くべからず」の北欧国家、「混む、疲れる、高い」の日本の休暇。スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド、ノルウェー…「働き方改革」が求められる今、北欧国家の「ユニークなツーリズム戦略」と「人の暮らしの保障としての観光」にヒントを見出す!北欧諸国の福祉・観光の今がわかる資料つき!
目次
高負担社会のツーリズム 北欧福祉国家のライフスタイル―南への憧れ、太陽を思いっきり浴びたい!
第1部 福祉国家のシステムとツーリズム(未来志向の国家戦略と観光―フィンランドを事例として;福祉社会の発展と観光―スウェーデンを事例として)
第2部 グローバル社会における北欧の観光戦略と戦術(ヘルシンキのブランド戦略とビジネス戦略―クリエイティブシティにおけるまちづくりと観光の融合;移民と観光開発―スウェーデン・ラップランドの小規模自治体の可能性;グローバル・モビリティー時代の美術館―デンマーク・ルイジアナ近代美術館の事例を中心に;景観づくりと自治体の役割―スウェーデンの事例から)
観光立国から真の観光大国へ―「休暇改革」と「訪日外客誘致策の転換」
資料 北欧諸国の福祉・観光関連データ
著者等紹介
藪長千乃[ヤブナガチノ]
東洋大学国際学部教授。一橋大学卒業、東京都勤務、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程満期退学。北ヨーロッパ学会副会長。日本政治学会理事などを歴任。専門:比較福祉政策論、地域研究(北欧)
藤本祐司[フジモトユウジ]
東海大学観光学部教授。1957年静岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業、米国ミシガン州立大学コミュニケーション学科修士課程修了、早稲田大学社会科学研究科博士後期課程満期退学。株式会社三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)主任研究員兼国土・地域政策部部長、参議院議員(任期中、国土交通大臣政務官、内閣府副大臣および参議院国土交通委員長を歴任)を経て、2016年より現職。参議院議員時に「観光立国推進基本法」の立案を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。