内容説明
来年度NHK大河ドラマの主人公!「内外の危機」と真っ向から勝負を挑んだ孤高の青年執権・時宗―その苦悩と知られざる決断、激動の時代を鮮やかに描く。
目次
1章 山頂の一本松―孤高の執権を揺さぶる「内外の危機」
2章 北条の血、父の遺産―父から子へ受け継がれた「帝王学」
3章 武家政権の正統性―“重病人”の鎌倉幕府を立て直す「劇薬」
4章 清と濁のジレンマ―あえて「鬼」となった次期執権の挑戦
5章 国難前夜の執権就任―なぜ若きリーダーは「強硬策」に徹したのか
6章 「非情」の決意―自己を犠牲にしても守らねばならなかったもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DERIA
1
無学祖元の『小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり』という言葉が響いた。ただのボンボンだと思っていたが違ったようだ。2016/07/10
シュラフ
0
童門冬二が書いた北条時宗。鎌倉幕府の8代執権として、2度の元寇(「文永の役」と「弘安の役」)という難題に立ち向かった。元寇について疑問に思うこと。未曾有の国難に対して、なぜ執権自らが九州に駆けつけて陣頭指揮をとらなかったのか?今までずっと疑問であったが、鎌倉幕府におる権力基盤が磐石とは言えずにそれところではなかったというのが本著におけるその解。内政における御家人らの所領問題と元寇問題に追われた生涯であった。モンゴルに対する強硬姿勢は招聘した中国僧らの意見に強く影響されたという。2012/12/19
月照彦
0
無学祖元の『小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり』という言葉が、時宗の心の底にずっとあったのだろう。国を救う為、鉄の肝っ玉となった。2012/10/15
sennbei
0
北条家の粛清の歴史、フビライの大陸感、時宗の開き直り、天祐2022/07/11
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