内容説明
中学、高校、大学で半世紀に及ぶ教員生活を送った著者が漱石の名作『坊っちゃん』の主人公「おれ」を俎上に自らの体験と照らし合わせて展開するユニークな教師論。真の教師とは如何にあるべきかを問う話題の本。
目次
序章 青年漱石の教育観
春の章一学期(花の四月;初試験前後;父兄会、旅行など;期末試験と夏期講習;夏の臨海寮;宿直の夜)
秋の章二学期(野分立ちて;旅行、また台風;運動会だ;出題事件と落書騒動;死を急ぐもの;暮秋の候;師走)
冬の章三学期(仕事始め;入学試験;自宅訪問;卒業の日;悲しき事件;カンニングなど;いざ去らば)
終章 真の教師とは
著者等紹介
浅野三平[アサノサンペイ]
昭和7年愛知県生まれ。昭和29年東京大学文学部国文学科卒業。昭和32年東京大学大学院人文科学研究科修了。芝高等学校教諭、京都女子大学教授を経て、昭和54年日本女子大学教授。現在、同大学名誉教授、文学博士。専攻は日本近世・近代文学
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