出版社内容情報
この不思議なトンパ文字とトンパ民族を紹介した本である。トンパ文字の記録には。宗教儀式、神話、昔話、占術、天文学、民族医学、民族舞踏の解説などがある。トンパが祭る神々には一千以上も種類があるといい、その神話は豊富で面白い.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 175頁、より)
目次
第1章 トンパ文字を読む
第2章 トンパ文字のふるさとをたずねて
第3章 トンパ文字総覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡kana*
20
おもしろーい。文字の起源って、興味深い。 象形文字、好き。 日本にとても近い場所のようだ。 文字に色をつけられる、って 楽しすぎる。 2016/04/29
Koki Miyachi
12
ヒエログリフの本「ロゼッタストーン解読」の後にトンパ文字の本を読む。現代の中国雲南省ナシ族の中で生きて続けている象形文字。正確には、絵文字から象形文字への過渡期にある文字らしい。トンパ文字の特徴や背景などが簡単に解説されている。面白いのは、第3章トンパ文字総覧。トンパ文字とその意味が数多く紹介されている。絵と意味を照らし合わせて眺めるだけでも楽しめる。2013/10/27
還暦院erk
6
図書館本。吉野朔実劇場で紹介されていて気になっていたもの。巻末のトンパ文字総覧が労作!英語日本語両方で解説されているので、絵のイメージと英語日本語の微妙な概念の違いなんかも楽しめる。動物たちの横顔(?)が上目遣いだったりして楽しい。死んでるのは白目だったりして芸が細かいし。2016/06/26
Koichi Yamashita
3
雲南省麗江へ行ってみたいなぁ。第2章の「トンパ文字のふるさとをたずねて」はとても興味深く読んだ。 もうすでにかもしれないけど地球上には秘境って所はなくなるんだろうなぁ…でも本は時間と空間を超えて秘境へ連れて行ってくれる。2018/03/11
lanikai
3
チベットも近い雲南省の少数民族ナシ族に伝わる象形文字(著者は「絵形文字」と呼ぶ)について現地の人々の生活風景も交えて紹介した本。第3章の総覧を見ると、ウキウキしそうな楽しい文字がたくさん並ぶ。特に動物系は似たような形状でありつつそれぞれの特徴が出ていて、しかもとぼけた顔で可愛い。これだけで一日中見ていることができそう。興味深いのは日本文化のルーツではないかとも言われるナシ族との共通性。住宅建築からうどん・そばを醤油仕立てで食べたり納豆を食べたりするのだとか。2013/08/08