内容説明
今日はもう、作る気力も体力も残っていない…「おうちごはんを作る人」の気持ちに寄り添う一冊。
目次
第1章 「ねばならない」にさようなら(なぜごはん作りはしんどいのか;料理研究家だって、毎日のごはん作りはしんどいんです;ハイレベルな料理がしんどさの原因 ほか)
第2章 理想と現実の間を埋める方法(大皿料理の落とし穴;洗い物を減らすためにお茶碗やめてみました;子どもが嫌いな野菜を食べさせる必要があるのか? ほか)
第3章 考えたくない日の「手間」を排除する料理が本当に楽になる実用レシピ(「包丁」と「まな板」を排除する;副菜はレンジにお任せ;味付けを排除する ほか)
著者等紹介
コウケンテツ[コウケンテツ]
1974年大阪府生まれ。料理研究家。旬の素材を生かした手軽でおいしい家庭料理を提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。また30か国以上を旅し、世界の家庭料理を学んだ経験も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mariya926
141
料理研究家がこんなことを!?と思うことが何度も書いてあり、主婦に寄り添ってくれている感じです。確かに料理って微妙ですよね。結婚したばかりの頃「韓国料理を習いに行きたい」と言ったら「姑に習いなよ」と言われてヤル気をなくしましたが(姑は料理が下手です。舅や義兄は姑の料理が苦手です)子どものためには作らなければいけない…栄養も考えて作ってもあまり食べない😢毎日がこの戦いですよね。『しなければならない思想』は捨てていいのだなと思いました。YouTubeでこの方の料理を参考にしてみます。2021/07/25
ルピナスさん
83
帰宅し夕食を作る時のスマートウォッチ上の私のボディバッテリーは100のうち5(恐らく機能上これが下限)。しんどいなぁ。コウケンテツ氏でも「土井善晴先生、今日は一汁一菜も無理です」と思う事があるとは!食事の用意に慣れた私の体が自動的に動き、経験の力と気合で夕食を用意できる毎日。でも、息子に「お弁当に冷凍食品を使わないで」と言われた時には怒りで体がワナワナ。色々な国に住んだが、料理の作り手がこんなに長い時間台所に立ちワールドワイドな料理を用意する国はなかった。食を巡る沢山の「ねばならない」におさらばしよう。2023/05/10
ぶんこ
61
「料理に必要なのは愛。」と昔から言われ続け、冷凍品や市販のお惣菜を手抜きとみなす風潮があります。その為に夫婦とも働いていて、なおかつ小さなお子様もいる家庭の働く主婦は大変です、専業主婦だからといっても大変で無いとはいえないのです。そんな悩める人への優しい気持ち、言葉が溢れていました。料理には気力体力が必要でもあります。そして何より必要なのが「心と時間の余裕」と書いてありました。激しく共感!長い時間立っていられなくなって、料理が苦痛になってからは、カット済みの冷凍野菜、フードプロセッサー等々便利家電を重用。2021/07/29
kayo
50
やらなくちゃいけないからやっているのであって、ごはんを作るのは私は決して好きではないと自覚する今日この頃。「一汁一菜でもしんどい」「手料理は余裕のバロメーター」とコウさんも仰っています。深く同意。インスタントでもレトルトでもスーパーのお惣菜でも良い、家族のお腹をいっぱいにしてあげて!その言葉ですら、ワンオペだったり、家族が多かったりという方は重荷に思う人もいるでしょう。「食べるものが体を作る」確かにそう。でも、その考えに縛られないように、毎日そうである必要はないよ。ごはん作ってる人にみんな優しくしてね。2020/12/16
kum
38
まさに私がこれだわ、とタイトルに吸い寄せられた。家事の中で一番好きなのが料理で、何年も作っていればそこそこ手抜きの術も身につけている。完璧主義なわけでもない。でも来る日も来る日もごはんを作ることのしんどさは、それとは別の話。簡単に作れるレシピや時短テクニックも参考にはなるけれど、それよりもそのことをわかってくれる人がいるというだけで救われるものがある。あとがきの「自分自身を労ってあげてください。心からありがとう。」の言葉にちょっと泣きそうになった。2022/01/14