内容説明
W.クラークによるキリスト教精神に基づく札幌農学校に学び、思想も行動も時代の最先端を走り、労働運動の先駆者・片山潜とも交流のある森広とはどのような人物だったのか?そして、思想を共にした内村鑑三、新渡戸稲造らクラークの弟子たちに息づく志とは―?歴史が大きく動いた明治初期へ思いを馳せる壮大なるルポルタージュ。
目次
ポプラ物語(葉のそよぎ聞き入浴;父の少年時代知る;『挽歌』の樹影は今…;植え継いだ米国土産;「父」森広氏の試練 ほか)
森広の軌跡―新渡戸稲造と片山潜(森父子の軌跡;新渡戸稲造とのこと;片山潜とともに;光芒)
著者等紹介
秋庭功[アキバイサオ]
1931年(昭和5)年北海道江別市生まれ。1949年北海道大学予科入学、1952年同大医学部入学、1956年同大卒業。1957年北海道大学医学部第一内科学教室入局。江別市立病院、北海道社会保険北辰病院を経て、秋庭内科を開院。北海道大学非常勤講師などを務めるかたわら、論文執筆のみならず、新聞、雑誌への寄稿多数。1989年「森広の軌跡―新渡戸稲造と片山潜」で第10回北海道ノンフィクション賞を受賞
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