内容説明
声優の卵である柏原麻美が誘拐された。親元に突きつけられた身代金要求額は10億円。だが柏原家は零細建設会社で、10億円を用立てられないことは一目瞭然だった。が、やがてそれは超巨大企業を巻き込んだ「代理誘拐」であったことが発覚する。ようやく事件の全貌が明らかになったかに見えたが―。現代社会の抱える不条理を、非凡な発想と巧妙なプロットで浮き彫りにした極上ミステリー。第二回U‐30大賞受賞作品。
著者等紹介
服部泰平[ハットリタイヘイ]
1978年、愛知県生まれ。追手門学院大学卒業。大阪府在住、生コンクリート・ポンプ圧送業。これまでの著作に『切手のない手紙』(文芸社)、受賞歴に古本小説大賞奨励賞など。『誘拐の長い午後』で、第2回U‐30大賞受賞
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感想・レビュー
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dra-wrappin
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再読!おもしろい!だれもコメントしていない…。誘拐モノとしてだけでなく、ミステリィとしてたのしめる。筆者はかなりの下調べをしたのではないだろうか。また、諸処に見受けられる聞き慣れない単語もキラリと光る。最終的な犯人…おっとひと文字加えるとネタバレになるな…。犯人の思惑は推測でしかないが、ヤラレタ!と思わざるを得ない。うーむ、やはり表紙とタイトルがよくないのかなあ…。2011/10/07
dra-wrappin
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え?だれもコメントしていない…。個人的にはかなりヤラレタんだが…。表紙はよくないかもしれないが、構成、どんでん返しの展開にかなりヤラレタ本としておすすめだ。2010/09/25