タックスヘイブンの闇―世界の富は盗まれている!

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023310025
  • NDC分類 345.1
  • Cコード C0033

内容説明

タックスヘイブン(租税回避地)が、犯罪の世界と金融エリートたちを、外交・情報機関と多国籍企業をつないでいる。紛争を促進し、金融の不安定を生み出し、大物たちに莫大な報酬をもたらしている。それは、まさに世界を支配する権力の縮図なのだ。

目次

表玄関から出て行って横手の窓から戻って来た植民地主義
どこでもない場所へようこそ―オフショア入門
法律的には海外居住者―ヴェスティ兄弟への課税
中立という儲かる盾―ヨーロッパ最古の守秘法域、スイス
オフショアと正反対のもの―金融資本に対する戦いとケインズ
ユーロダラーというビッガーバン―ユーロダラー市場、銀行、および大脱出
クモの巣の構築―イギリスはどのように新しい海外帝国を築いたのか
アメリカの陥落―オフショア・ビジネスへの積極参加を決めたアメリカ
途上国からの莫大な資金流出―タックスヘイブンは貧しい国々をどのように痛めつけるか
オフショアの漸進的拡大―危機のルーツ
抵抗運動―オフショアのイデオロギー戦士との戦い
オフショアの暮らし―人間の要因
怪物繰りフィン―シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション

著者等紹介

シャクソン,ニコラス[シャクソン,ニコラス][Shaxson,Nicholas]
『フィナンシャル・タイムズ』紙、『エコノミスト』誌をはじめ多数の媒体に寄稿しているジャーナリスト。イギリス・王立国際問題研究所の研究員

藤井清美[フジイキヨミ]
京都大学文学部卒業。1988年より翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jj

9
租税回避地の歴史、系列、問題点等の取材を通した詳細な内容はとても参考になりました。特に欧州でドル取引を可能としたシティは反米資本の巨大マネーを取り込み、金融ビッグバンによる租税回避地化とそのネットワークによる巨大マネーの秘匿化や、その対抗上、規制緩和されたウォール街の存在。ケイマンのセルバンク元社員インタヴュー。金融に乗っ取られた島ジャージーの闘争。シティへの規制闘争ーブレア時代に完全敗北等はとても興味深く、大企業・富裕層の租税回避は一般国民の税負担の増加となり、貧富の格差拡大が共通問題みたいですね。2016/05/02

makio37

7
タックスヘイブンの闇を事実と証言の積み重ねのみで暴こうとする本書は、信頼できる代わりにかなり読むのに根気が要った。シティ・オブ・ロンドンを中心に広がる、主に旧英国植民地でできたクモの巣。法律や政治的安定度だけでなく、そこに住む人々の気質までもシティやスイス、デラウェアのそれのフラクタル構造のようだ。自分が払う税金を最小化できれば他人のことはどうでもよいと企業と各国のエリート達が考える限り、そして庶民が無知でいる限り、この「富を上方に、リスクを下方に再分配」するシステムは盤石だろう。 2013/12/22

koji

6
かなり読み疲れを起こしますが、志ある経済活動に従事している人にとっては必読の書と言えるでしょう。日本語表題は「タックスヘイブンの闇」ですが、実態は「オフショアビジネスの闇」です。オフショアを悪い意味で聞いたことはなかったのですが、それは表で本書では裏の顔(特に英米)これでもかと暴き立てていきます。しかし結論は全うです。むすびで10の提言をしています。これを読んでください。12/1付朝日新聞の佐伯啓思さんのオピニオンの深い所にも結びつきます。TPPの賛否とは別に日本の針路を深く考える一助となります。2012/11/30

壱萬弐仟縁

3
租税回避地は、システムとして非効率で、富の移転が起きる(24ページ)。J.M.ケインズは誰よりも早く物事の動きを理解する男と評された(96-97ページ)。bad governanceの結果、腐敗問題を腐敗認識指数(CPI)でとらえること(208ページ)。独裁者が長年君臨して権力が腐敗し、国民が貧困化するのは民主化でgood governanceにもっていかないといけない。これが一筋縄にはいかない。大切なことは透明性、受託責任(スチュワードシップ)、説明責任、CSRや腐敗の見直しなど、文化変革を結論づける。2013/01/16

ユッケ

3
陰謀論にすら感じるから不思議。『銃・病原菌・鉄』で語られてた世界の富の偏りへの答えを思い出した。情報伝達の速度や量が膨大になったことで、空間的制約から自由になったような気がするが、どこまでも空間的制約や歴史に縛られているのよね。そして、経済や金融の世界もそこから逃れることは無理なんだけど、それすら否定して「自由」を求めているような気がするなあ。自分たち金持ちに対しては自由を追い求める癖に、貧乏人には制約ばかり押し付けるってのはダブルスタンダードもいいとこだよ。2012/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4616363

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。