内容説明
タックスヘイブン(租税回避地)が、犯罪の世界と金融エリートたちを、外交・情報機関と多国籍企業をつないでいる。紛争を促進し、金融の不安定を生み出し、大物たちに莫大な報酬をもたらしている。それは、まさに世界を支配する権力の縮図なのだ。
目次
表玄関から出て行って横手の窓から戻って来た植民地主義
どこでもない場所へようこそ―オフショア入門
法律的には海外居住者―ヴェスティ兄弟への課税
中立という儲かる盾―ヨーロッパ最古の守秘法域、スイス
オフショアと正反対のもの―金融資本に対する戦いとケインズ
ユーロダラーというビッガーバン―ユーロダラー市場、銀行、および大脱出
クモの巣の構築―イギリスはどのように新しい海外帝国を築いたのか
アメリカの陥落―オフショア・ビジネスへの積極参加を決めたアメリカ
途上国からの莫大な資金流出―タックスヘイブンは貧しい国々をどのように痛めつけるか
オフショアの漸進的拡大―危機のルーツ
抵抗運動―オフショアのイデオロギー戦士との戦い
オフショアの暮らし―人間の要因
怪物繰りフィン―シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション
著者等紹介
シャクソン,ニコラス[シャクソン,ニコラス][Shaxson,Nicholas]
『フィナンシャル・タイムズ』紙、『エコノミスト』誌をはじめ多数の媒体に寄稿しているジャーナリスト。イギリス・王立国際問題研究所の研究員
藤井清美[フジイキヨミ]
京都大学文学部卒業。1988年より翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jj
makio37
koji
壱萬参仟縁
ユッケ