「灰とダイヤモンド」の国ポーランド

「灰とダイヤモンド」の国ポーランド

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835535173
  • NDC分類 234.9
  • Cコード C0095

内容説明

未だ滅びず、我らが生ある限り…建国千年、ようやくポーランドは他国の干渉を受けずに自国を発展充実させ、さらには世界に貢献できる国になりうる条件が整った。ポーランドが歩んだ激動の歴史とソ連支配体制崩壊後の新生ポーランドの現状を現地在住の日本人科学者の目を通して解き明かす。そして祖国を想う。

目次

第1章 ワルシャワはシンデレラ
第2章 ポーランド人はスラブ人か
第3章 ポーランドの誇る人物
第4章 ポーランドは共産主義の劣等生
第5章 パン・タデウシュ
第6章 メセナの国
第7章 封印されていた歴史
第8章 国旗、国歌、愛国心
第9章 蜂蜜の味
第10章 建国千年
終章 ポーランド人とは何だろうか

著者等紹介

稲村卓[イナムラタカシ]
1936年(昭和11年)福島県生まれ。東京教育大学理学部物理学科卒業、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。原子核物理学専攻、理学博士。理化学研究所研究員、英国マンチェスター大学シュスター研究所研究員、米国テキサスA&M大学サイクロトロン研究所客員研究員、仏国パリ南大学オルセー校客員教授などを歴任。1998年わが国の科学技術振興事業団海外派遣上級研究員としてワルシャワ大学重イオン研究所客員教授。派遣期間終了後も引き続き客員教授として現在に至る。2001年ワルシャワ大学学術功労賞を受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

26
図書館の日ポーランド国交樹立100周年コーナーで発見。ポーランドに研究滞在していた物理学の研究者によるポーランド報告。歴史や風物、時事などを日本の研究者団体の会報に書いたものをまとめたもので、今でいうブログ風。本にする段階で練り直したわけではないので、重複や推測も多いが、書かれた当時の雰囲気を感じとれるという点が面白い。2002年発行の本なのに、すでにものすごく古く感じるのが不思議。20年近く経てばそんなものか。2019/06/16

meirokun

1
「共産主義トイレ文化では、なぜ水洗トイレの便器の落し穴が前部にあるのだろうか?」(p.198)_ポーランドを愛する作者の随筆作品です。エスペラント語の創始者ザメンホフ、教皇ヨハネ・パウロ二世、コペルニクス……偉人達を育てた文化的土壌を交えつつ、ポーランド人の国民性を学べます。原題の「灰とダイヤモンド」については余り触れられていません。百年以上もの間、世界地図から抹殺された経験を持つポーランドは、日本とまるで正反対の歴史を歩んでいる。感化される本です。2011/11/23

rbyawa

1
a141、スラヴ人という括りであり、ヨーロッパでありながらヨーロッパではないという扱いを受けた国の一つであるポーランドは、歴史の汚点とも呼ばれるポーランド分割を経て国名すらない時代を通り過ぎ、領土を取り戻したと思ったら対戦へと突入し、巻き込まれ、ソ連側との軋轢を経てソ連経済ブロックに組み込まれたものの、けれどやっぱりポーランドはポーランドだったよ、というような歴史の本。英首相チャーチルの「トラブルメーカーだがナチにけして組織的に協力をしなかった」という言葉と評価がほとんど歴史の全てなんじゃないかと思う。2010/11/17

k_

0
日記的現地レポ。多少の誤謬はあるものの、ポーランドを知らない人間が現在のポーランドの空気を知るにはいい本では?2010/02/14

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