なきたろう

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  • サイズ A4判/ページ数 28p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784835455167
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

「なきたろう」は、流す涙で稲まで枯らす、山も崩すほどの泣き虫で、村人も両親も、天狗までが困り果てる始末。ついに天狗に、どこやら知らんところまで飛ばされた。そこでの不思議な出会いから、生まれて初めて泣くのをガマンできた「なきたろう」。「なきたろう」の心の成長を、民話調の語り口で綴った優しい絵本です。

著者等紹介

松野正子[マツノマサコ]
1935年愛媛県生まれ。早稲田大学で国文学を学んだ後、コロンビア大学大学院で児童図書および児童図書館学を学ぶ。帰国後は創作・翻訳活動に入る。『りょうちゃんとさとちゃんのおはなし』(大日本図書)で第34回サンケイ児童出版文化賞大賞、路傍の石幼少年文学賞受賞。2011年没

赤羽末吉[アカバスエキチ]
1910年東京都生まれ。後に旧満州に渡る。帰国後は児童書の挿絵等に情熱をかたむけ、1959年日本童画会展で茂田井武賞を受賞。1965年に『ももたろう』(福音館書店)と『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)で、さらに1968年に『スーホの白い馬』(福音館書店)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞を受賞。1980年には、それまでの功績に対し、国際アンデルセン賞画家賞を日本人として初めて受賞。その後も国内外で多数の受章を重ねた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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はる

49
面白かったです。魅力的な絵本。赤羽末吉さんのダイナミックな絵、松野正子さんの素朴な語り口がとてもいい。特に松野さんの独特の言葉の表現が秀逸。泣き虫のなきたろうの成長物語。他人の助けではなく、自分の力で成長する展開が痛快です。2021/10/07

たまきら

29
かなりかっこわるいなきたろうの成長物語です。でも、大泣きしていた頃結構かわいかった~。2019/06/09

ヒラP@ehon.gohon

17
ここまで泣きじゃくると、あきれ返るほどみごとです。 泣いて泣いて、村に大迷惑のなきたろうですが、強くなりたい、泣かなくなりたいと、気持ちは前向きの泣きむしでした。 想像できないどんでん返しの展開と、なきむしたろうの成長は印象的。 ちょっと変わったお話なので、読み聞かせには面白いと思います。2017/10/17

遠い日

15
迫力の「泣き」に、世界が揺らぐ。傍迷惑な大泣きを自分でもどうにかしたいというとっかかり。泣き太郎の見たものの美しさ、愛らしさ。泣くのをこらえることで成長が見られたこと。人は心を強く持つことができるという、まっすぐなメッセージが嬉しい。2018/01/24

ふじ

12
赤羽末吉絵。泣き虫の少年が大人になる瞬間を描いた民話風のお話。大事なのは、自分ではなく他人のことを思って我慢できるか。2020/09/23

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