内容説明
アンジェリクは、悪魔と取引したというかどで収監された、夫ジョフレ・ド・ペイラックの訴訟を有利にするために、国王に謁見した。だが、自らの無力を思い知らされるだけだった。そして、アンジェリクはルーヴル宮の回廊での刺客の魔手からなんとか切り抜けたが待ち受けていたのは絶望だけだった。あらゆる人から見放されたアンジェリクは、闇世界の王、大コエスルの恐ろしい行列に身を投じるほか道はなかった。行列は裏社会の会合のために、聖イノサン墓地に向かって行く。彼女に残されている使命は、たった一つだけだった…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どら母 学校図書館を考える
3
記入漏れ2017/06/17
pooh
1
すごく激しい内容だった。アンジェリクが生きた時代、人の死はそんなに重くなかったのだろうか。先日読み終わった三国志、今読んでるアンジェリクと、次々と人が残酷に亡くなるので、少し辛くなってきた。2014/04/15
Noriko Satou
1
一番つらい巻です2013/04/04
A.Sakurai
0
この巻の主舞台は裁判.裁判は国や時代で大きく制度が異なるし,当時の裁判がどんなものか全くわからない.詳細に描かれる裁判がどこまで考証されたものか不明.同様に後半の犯罪都市としてのパリの描写もフィクションと考証の境目が分からない.歴史的事実とは別の小説のストーリーに近い世界になっているのでかなりフィクション寄りなのだろう.歴史考証とフィクションのバランスは難しいのだろうが,個人的にはいくらか考証寄りが好き.なので一巻当たりのほうが今のところ好みだ.2013/08/04