内容説明
「笠地蔵」「鉢かつぎ姫」「たぬきと彦市」などの昔話から生まれた18篇の恋愛譚。
著者等紹介
佐々木丸美[ササキマルミ]
1949.1.23~2005.12.25。北海道当別町出身。北海道立当別高校卒。北海学園大学法学部中退。1975年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した『雪の断章』(講談社刊)でデビュー。同作はベストセラーになり、後に斉藤由貴主演、相米慎二監督で映画化された。詩的な美文と、ミステリー、ファンタジー、お伽噺、超常現象、仏教思想などさまざまな要素を絡めた独特の作風が特徴。物語同士に何らかの関連性を持たせ、奥行きがある独自の作品世界を築きあげた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しろ
6
☆7 昔話を題材にした現代の恋物語。軽いけど、皮肉もあっていい。30年以上も前の作品とはいえ、それを感じさせない現代性もあると思う。王道な恋愛もので、基本的にハッピーエンドなので、著者にしてはあとくされなくさくっと読める。著者の作品全体がそうだけど、義を重んじるというか、耐えるのがどんなに辛くても決して悪いことはせず、魂を清めたままでいることの重要性を描いていると思う。2012/09/29
S美
1
昭和の少女マンガ的ノリ。でも嫌いじゃないぜ☆2010/07/03
Eiko
0
久しぶりの(多分20年ぶりくらいの)再読。「日本昔話」にあるお話の現代リメイク版短編集、・・・といってもその「現代」が今から半世紀近く前なんだけど(笑)。今では死語となった「ハイ・ミス」なんていう単語も頻発しています。この本の最後にある「先生」という話がなぜか惹かれて、某SNSではこの主人公の名前を使っておりました。前回も(20年位前も)思いましたが、天狗の羽うちわ、熱狂的に欲しい。2015/08/12
YH
0
タイトル通り、恋愛物のオンパレード。ハイミスの話が一番面白かったけど、うーん、同じような昔話を現代風にアレンジした物なら、私は断然、三浦さんの「むかしのはなし」の方が好きだなあ。シリーズで電子書籍版を揃えたので、もちろん続編も読むけれど。2012/07/11
*Hyan*
0
今も昔も恋愛って一緒だなぁーって変に納得w 2012/03/10
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- 和書
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