佐々木丸美コレクション<br> 罪・万華鏡

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佐々木丸美コレクション
罪・万華鏡

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784835443232
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「私は本当は淫らなのかもしれません」罠にはめられ、心を殺され、闇にとらわれた少女の叫び。事件の真相は、心の奥底に隠されて―。才能にあふれ、将来を嘱望された少女がおこした奇妙な殺人事件。加害者の心理を分析する中で、医師が辿りついた人の心を蝕む“罪の源”とは…。「異常心理」ほか、吹原医師が調査する4つの事件を描いた連作集。

著者等紹介

佐々木丸美[ササキマルミ]
1949.1.23~2005.12.25。北海道当別町出身。北海道立当別高校卒。北海学園大学法学部中退。1975年、「二千万円テレビ懸賞小説」に佳作入選した『雪の断章』(講談社刊)でデビュー。同作はベストセラーになり、後に斉藤由貴主演、相米慎二監督で映画化された。誌的な美文と、ミステリー、ファンタジー、お伽噺、超常現象、仏教思想などさまざまな要素を絡めた独特の作風が特徴。物語同士に何らかの関連性を持たせ、奥行きがある独自の作品世界を築きあげた。代表作は、札幌を舞台に孤児の少女の運命を綴った『雪の断章』、犯罪と人間心理を巧みに描いた本格推理長編『崖の館』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

paf ❤︎

30
他の誰にも描けない独自の世界観を紡ぎ残した佐々木丸美、ブッキング版。代表2シリーズとは離れて、吹原さんの精神分析が4編。日常に潜み、気づかぬうちに向けられる悪意。陥れられた後でさえも自覚はなく、不快な違和感のみが残り、悩むことになる。少しの差から生まれた妬みを種とする小さな攻撃。講談社の初版は40年近く前だが、現代の社会も全く同じことが繰り返されている。こんなに意地悪な人なんて私の周りにはいない、と言う人が私の周りにはいるが、気付かぬほどスットコドッコイなフリをしているだけだと思っている( ˘ ᴗ ˘ )2020/12/09

tow

6
電子書籍で購入。2019/06/03

Eiko

2
現在では「モラハラ」という便利な言葉がありますが、この作品が書かれた当時はそんな単語はなかったのですよね。モラハラを受け続けた人が逆襲すると「犯罪者」となってしまう時代、なぜそういう心理状態に陥ったのかを筋道立てて分析することで解決に導くというサイコ短編集。読んでいると、私自身だって、無自覚に他人を追い詰めている可能性だってあるんだよなあ・・・となんとなく不安になってしまいました。2015/08/13

chii

1
四人の娘が犯した犯罪を、精神科医吹原医師が対話と調査から原因を探ろうとするお話。一見加害者も被害者もはっきりしてて、証言者もいるし、簡単な事件なんだけど、被害者が、加害者を精神的に追い詰め、罪を犯すようにしむけている・・・罪を犯したのは加害者だけど、罪に問われるべきなのは、仕向けた被害者側ではないのか?ってお話です。毎日の生活の中で、ほんの些細な事で、誰かを傷つけているかもしれない、う~ん怖いなあ~言葉に行動に気をつけよう~~。2009/12/16

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