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ピカピカのぎろちょん

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784835441979
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

内容説明

ある日、いつもの歩道橋に三人のおまわりさんがいました。大きな穴があいてしまったので橋は渡れないと言います。学校は休みになり、新聞は配達されず、テレビには何も映りません。すべては「ピロピロ」のせいらしいのですが、大人たちにもその正体はよくわかっていないようです…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SIGERU

20
『犬の学校』が印象的だったので、佐野美津男、もう一冊読んでみた。これもまた、児童文学という掣肘を逸脱する、暗喩に充ちた問題作だった。「アタイ」と「マア」という姉弟の住む平和な町に、ある日突然、「ピロピロ」がやってくる。大人たちはバリケードを築き、歩道橋には穴が開いて通行止め、道路からは車が姿を消す。そして、広場にとつぜん設置された巨大ギロチン。不穏きわまりない仕掛けに、まず眩惑される。子供たちはギロチンに興味を持ち、模倣した玩具「ぎろちょん」を造り、きゅうりやナスなど、無辜な野菜たちをちょんぎって遊ぶ。2021/12/05

鷺@みんさー

11
話もシュールだが何より絵が怖い。中にはデッサン狂いや幼稚園児の絵と思われるレベルどころか、意図的に腕の付け根を描かなかったと思われるものもあり、狂気を感じる。ネットで調べてみたら、確かに狂気の絵描きさんだった(褒めてる)。内容については、ある日突然町にバリケードが築かれ、子どもたちがギロチン遊びをする話。トラウマ絵本にふさわしいが、テーマが政治的過ぎて個人的にはちょっと…。考察を知りたい人はこちらへ。http://sfclub.sakura.ne.jp/sano01.htm (←私じゃないです)2017/02/03

猪子

9
インパクトのある表紙の絵とタイトル。原爆関連の本なのかと勝手に思っていましたが、違いました。子供時代にこの本を読んでいたら『メキメキえんぴつ』並みに傷跡を残していただろうと思う。絵がとにかく怖く、読了しても胸のわだかまりが全然無くならない。ピロピロ。2017/10/23

mymtskd

5
今読んだわけではなく,子どもの頃,図書館で借りて衝撃を受けた本を急に思い出しました.またぜひ再読したいです.不可思議な話で挿絵も独特な雰囲気があり,読みながらザワザワとした不安を感じたことをいまだに覚えています.いまでもナスのヘタを落とすとき,ピロピロという言葉を思い出すのだから一種のトラウマかも….2015/08/21

白バラ

4
再読。昭和の図書館は薄暗かった。ピカピカのぎろちょんはタイトルとその衝撃がすごすぎて、あれは夢だったのかなと思いつつネットで正体が判明して復刻ドットコムを経て手に入れた時の感動はひとしおだった。それから何度も読み返している。この本が児童書として小学校の図書館に並んでいた昭和ってすごいな。2015/05/30

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