出版社内容情報
荷台がない運転席だけのトラック。そんな不思議な乗り物が、この絵本の主人公の「トラクター」です。一体何をする乗り物なのか、その姿からは想像がつきません。実は、トラクターはそのままでは何もできません。台車(トレーラー)と呼ばれる車輌と合体して初めて、その役目である荷物の運搬ができるようになるのです。トラクターがその姿を次々と変えながら、力強く躍動する様子をお楽しみください!
著者等紹介
小風さち[コカゼサチ]
東京都生まれ。長編童話『ゆびぬき小路の秘密』で、1994年に野間児童文芸新人賞を受賞
関根立巳[セキネタツミ]
神奈川県生まれ。1979年、日本デザイナー学院グラフィックデザイン科修了。1987年に三菱自動車エンジニアリング株式会社を退社後、野口佐武郎氏主宰のスタジオ・オブ・イラストレーターズで、アメリカ仕込みのイラストレーションの基礎を学ぶ。1988年、フリーのイラストレーターとして活動を開始。2011年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
19
新着チェックで気づいた時は、「トラクター」って農業用の車だと思った。ところが、新着棚で出会った表紙には、トラックが描かれている。トラック絵本はチェックしたいので、借りてきた。読んでわかったのだが、ここでのトラクターというのは、荷台がない運転席だけのトラックのこと。台車(トレーラー)と呼ばれる車輌と合体して荷物を運搬するのだ。小風さちさんが、トララ トララ トララ と、軽快な擬音を用いながら、トラクターの一日を描き出し、関根立巳さんの絵は、とてもリアルでカッコイイ! 車好きの子どもの心をつかむ一冊だった。2024/04/10
ゆりこ
16
図書館本。2歳ののりもの好きな娘用。文句なしに素晴らしい、ストライクな絵本。トラクターって農作業用なイメージだったけど、コンテナトレーラーの前の部分だったのですね!イラスト、運転手のおじさんも素敵。小風さんらしく乗り物の気持ちに寄り添えました。2024/08/31
遠い日
9
主役のトラクターはもちろんかっこいいけれど、関連して登場する働く車たちがまたかっこいい。ガントリークレーンの重厚さやステドラルキャリアのきびきびした動き、惚れ惚れします。1日ガンガン働いて走るトラクターの運転手さんの満足そうなようすも、とても心に響きます。2024/04/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
トラクターというと農業のトラクターを思い浮かべてしまいがちなのですが(そんな人は私くらい)こちらは運送するトラクター。2025/04/08
千利体
5
上野駅で読了 子供に新たな発見をさせられそうな絵本2024/03/16