感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
104
小学校低学年向けの童話なのでしょう。最近はここに書かれている人がいなくなった団地が首都圏近郊でも増えつつあるのかもしれません。珍しいですよね。新しい団地とさびれて人が住まなくなった団地が隣接していてしかも古い方は2階建てです。そこでの思い出話のような感じで話がいくつかあります。いまは大人になった人の子供時代の思い出が詰まっている感じでした。2018/07/27
mincharos
41
寝かしつけ絵本を週に10冊くらい図書館予約するんだけど、絵本だと思って予約して、児童書だった時は面白そうなら私が読む。小2息子はまだ自分では読まない。取り壊しが決まった団地での不思議な5つの出来事。こんな楽しい団地、取り壊されるのは悲しいな。私も子供の頃のドキドキした冒険のこととか思い出して、身近にこんな不思議な場所があったらさぞかし楽しかろう!と。暖かく楽しい子供のおばけ。給水塔の上でリコーダーを吹く、黒いマントの男。最後のカラーページ、ほおずきで赤く灯る団地の絵が暖かくてノスタルジーを感じた。2020/02/12
ちよりる
26
小5の娘用に図書館からかりてきた本をわたしも読んでみました。おばけ団地、とあるけれど怖い話ではなく、ノスタルジックな少し不思議な物語。子どもの頃友だちが住んでいた団地や、結婚してから娘が2歳くらいまでお世話になった社宅を思い出しました。どちらももう取り壊されているだろうけど、もしかしたらどこかに懐かしいあの場所につながる道があるかもしれない…なんてね。2018/05/20
鴨ミール
25
ちょっぴり怖いファタジー。小学校中学年以降。謎が残るおわりかた。2018/04/15
バニラ風味
21
もう少ししたら壊されてしまう、古い桜が谷団地にはおばけが出るという噂がありました。好奇心旺盛子の中には、実際、そこで不思議な体験をした子もいます。でも、それはちっとも怖くなく、何か心が温まるものや、団地が昔の記憶を見せてくれたような出来事でした。表紙は、給水塔の上でリコーダーを吹く、木枯らしを呼ぶ男。どの話にも郵便屋さんが登場。最後のお話では、ほおずきの灯りが灯った団地に、その年取った郵便屋さんが住み、団地に住んでいた新入りの郵便屋さんが配達をします。タイトルからは想像できない優しいお話たちです。2018/04/04