出版社内容情報
クロツグミはなんと鳴くのか。その謎がとけた時、クロツグミ1羽1羽のゆかいで個性豊かな暮らしぶりが立ち現れてきたのです。
内容説明
クロツグミは、なんといって鳴いているのでしょうか。その謎がとけた時、クロツグミ1羽1羽のゆかいで個性豊かな暮らしぶりが目の前にあらわれてきました。
著者等紹介
石塚徹[イシズカトオル]
1964年神奈川県逗子市生まれ。学校教育、環境教育の現場を経て、現在NPO法人生物多様性研究所“あーすわーむ”主任研究員。「聞き耳ずきん」の研究で博士(理学)となる。専門は動物社会学・行動生態学
岩本久則[イワモトキュウソク]
1939年高知県生まれ。漫画家。シュールでナンセンスなキューソク・ワールドは多くの熱烈なファンを持つ。熱心なバードウォッチャーとしても知られ、野鳥関係の本も多数執筆。近年は鯨の保護活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モモ
47
クロツグミの鳴き声を観察し、個体差があることを発見した石塚さん。足環の色でルビオ・ラレド・ドールと名付け観察を続ける。一羽のオスとメスがつがいになると思われていたが、ルビオには二羽のお嫁さんがいて、ルビオをめぐりメス同士で喧嘩することに驚いた。クロツグミのオスは独身?のふりをして、さえずることがあるんだそう。クロツグミは子育てが終わるとお別れし、次の年は新しい相手とつがいになる。ルビオとつがいだったピーコが次の春も仲良くしていたのに、ドールとつがいになったことに驚く石塚さん。ほほえましく感じる一冊。2021/06/08
遠い日
8
クロツグミの観察研究。鳴き声の分析が綿密緻密。研究者魂を見る思い。鳴き方とテリトリーから、個体を特定し、自分で名付けた名前で観察継続。鳥の鳴き声にも、ちゃんと個の特徴があり、石塚さんのように、聞き分けられる法則を見つけ出せるなんてすばらしい。個体同士の鳴き分けや、鳴き方を真似して、なわばりに馴染もうとする本能や学習についての言及が興味深かった。2017/04/17
みーさん
1
何度か6月の早朝の山で、あれがクロツグミの声だと教えてもらったが、さっぱりわからなかった。クロツグミの声っていろいろあって難しいのだとわかって安心した。解説のイラストがわかりやすく面白かった。2021/02/07
akiko
0
好きだからできる(できた)研究の発表って感じ。凄いです。とてもとてもあたしにはマネ出来ない。2016/01/14