内容説明
デンマークのサムス島で自然エネルギーによる100%自給を目指す計画がはじまりました。風力発電、太陽電池…小さな風の島の物語。
著者等紹介
ドラモンド,アラン[ドラモンド,アラン][Drummond,Allan]
イギリス・ロンドンの王立芸術大学でイラストを学んだ。著書に“Tin Lizzie”(Farrar Straus Giroux/グリーンアース文学賞)など。現在、アメリカ・ジョージア州のサバンナ美術大学にて、イラストレーション学科長をつとめている。サバンナ在住
まつむらゆりこ[マツムラユリコ]
松村由利子。1960年生まれ。毎日新聞社で科学環境部、生活家庭部などの記者として20年働き、退社後は文筆活動に専念している。著書に『31文字のなかの科学』(NTT出版/科学ジャーナリスト賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねむねむあくび♪
46
こんなこと、日本ではどうせ無理だと言う大人達こそ、読んで欲しい読まなければならない。実話を元に書かれた絵本。デンマークの小さな島の取り組みは、色々な試行錯誤を繰り返して実現した。無理だと思う前に、出来る事から取り組む。暮らしの中で私達は電気の節約取り組んでいる。けれと日本の社会や行政は、節電や風力などの自然エネルギーに充分取り組んでいるのだろうか?日本だって本当は小さな島なのにね…。この絵本がもっともっと読まれて、石油も石炭も原子力にも頼らない自然エネルギーに取り組む社会になることを願ってやみません。2013/07/27
アナクマ
37
デンマーク、人口4000人の小さな島(面積は沖縄本島の10分の1)。風力などの自然エネルギーで、島民の電力と暖房熱をまかなう。11年著◉解説にあるように、将来90億人のエネルギーを供給するのは実に困難で、(温暖化とも放射能とも無縁な手段でと限定するならなおさら)あらゆる策を講じるしかない。できるのか。◉本書では、はじめのうち消極的で無関心な大人たちが多数派だった様子を描いている。なんやかんやあって?エネルギー自立を実現(とはいえ課題も無視してはいない)。うちの場合…水力なんかはどうだろうか、と考える。2020/02/02
けんとまん1007
29
こういう思考ができる人が、なかなかいない。地道な取り組みが、やがて、大きな成果につながる。そのためには、一人ずつ、仲間を増やすこと。明日の地球を考える一冊。2018/12/10
kayo
28
デンマークのサムス島、土地の利を活かした再生エネルギー(風力)で発電しようと、当時教師だったハーマンセンさんが島の住民を辛抱強く説得し実現させた科学実話絵本。エネルギー自給は空想や夢ではなく、島民を豊かにさせることであると理解できた時、一致団結した人々のつながりは強い強いものとなりました。理解、納得が出来れば人はそのために協力し、力を結集できる見本のようなお話。コロナ禍の日本も上に立つ人が信念ある人だったら良かった…と揶揄する気持ちが湧きましたが、日本人頑張った!頑張ってる!と本の感想からズレて読了です。2020/05/28
こふみ
20
エコに関する本を探していて見つけた一冊。 島で使うエネルギーを自給自足するために、島に吹く強い風を利用しようと動き始める人々のお話し。 分かり易いし、絵も綺麗だし、高学年の読み聞かせに使えそうな絵本。2020/06/11