出版社内容情報
文字からインターネットまで、長い歴史の中でメディアは人間と社会にどう関わってきたのか。これからの社会を考えるメディア入門書。
内容説明
文字の誕生からネット時代まで。ネソポタミア文明の文字から現代のインターネットまで、人間が生み出した様々なメディアは、コミュニケーションを広げ、豊かな文化を形成してきた。その歴史を振り返り、よりよい未来を考えるための入門書。
目次
文字の誕生
ホメロスとプラトンのあいだ
プレ・グーテンベルク時代の写本と紙の伝播
印刷と社会
新聞ジャーナリズムの勃興
新聞ジャーナリズムと「そそる記事」
光の魔術と映画
電気メディアの可能性
マス・メディアの時代
地球村の戦争と平和
ネット・インキュナブラの時代
ネット時代のリテラシー
著者等紹介
伊藤明己[イトウハルキ]
1968年、鳥取県生まれ。同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了、中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。関東学院大学経済学部准教授。2013‐2014年、トロント大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yonowaaru
1
正直、大学院で扱うほど専門性の高いものでもないので、なぜわざわざこれを課題図書にするのか、という面もあるが、もちろんこれは「悪い教科書」ではない。ただ、自分もメディアやっているうちに、こういう本のアポリオを指摘できるようになっただけのこと。それに、インターネットの自由やそれを脅かすエシェロンなどの傍受組織の存在が重要視され、中々この時代ならではの未来への期待も見られる。十年もたたない今既に、この本はそのころのことを語る「歴史的資料」として見ることもできるので、それもまた一興。2020/07/03
えすの
0
声の文化からインターネットの誕生までのメディア史。新聞学→マス・コミュニケーション学→メディア論への変容があることを意識しながら、あとはどの示唆から見ていくか。藤竹の書籍とセットで理解すべき2015/11/17
naoto0804
0
プラトンの主張 言葉で感情を伝える詩人は害悪で、真理を論理的に組み立てることで正義に到達する哲学者こそが教育者でなければならない、と主張 1800年代のイギリスの支配階級ー無知は献身と服従の母 庶民はむしろ何も知るべきでない と考えていた 日本の新聞って一社あたりの購読者は世界ランキング上位を独占してる→活字文化があるとも言えるが、言論が画一化しているとも言える メディアーコンテンツ販売、サービス販売、広告販売2015/03/06