内容説明
むかしむかし、トラはとてものろまで、獲物を捕るのが下手でした。そこで、毎日たくさんの獲物を捕ってくるネコに、狩りの方法をこのおれにも教えてくれよ、と頼みました…。
著者等紹介
大島英太郎[オオシマエイタロウ]
栃木県生まれ。子どもの頃から生き物に興味をもち、10代の時、身のまわりの自然のなかで野鳥や昆虫の観察をしながら、絵を描きはじめた。栃木県小山市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.ntsk
52
トラが狩りができるようになったのはニャンコ師匠のおかげだった!?トラとネコの生態の違いをユニークに表現した中国のむかし話に拠った絵本です。トラとネコにこんな因縁があったとは(笑)。 2019/03/04
chiaki
43
1年生で読み聞かせ。のろまで周りの動物たちからからかわれる虎は、狩りの上手なネコから、獲物を捕る技を伝授してもらいます。あまりに恩知らずの虎にみんな激怒!1年生には少し長めの一冊かなぁと思いましたが、途中縦開きになったり、絵も迫力ありで、みんな集中して聞いてくれていました。同じネコ科でありながら、虎が木に登れないその訳に合点がいった様子。笑2022/01/20
ケイプ
39
【にゃんこまつり2025】同じネコ科の動物なのにトラだけは木に登れない、その理由が中国のむかし話をもとに描かれています。地元と深い関わりがある筆者、大島さんの絵もとても魅力的です。2025/02/24
ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)
34
今年は寅年!ということで こちらを。中国の昔話を元に、虎と猫の生態の違いがうまく描かれた絵本になっていました。これを読めば虎の狩りの下手さ加減も納得できるかも?( ˊᵕˋ ;)💦 中国服を着た虎と猫になんだか萌え(*´ω`*)そして、猫派としてはベンツマークに萌え萌え(*´ω`*)♡ᐝ 大島英太郎さんの他の生き物絵本も機会があれば読んでいきたいです。 恩知らずな虎に少々お怒りな息子、6歳。2022/01/31
ゆうゆうpanda
32
<読み聞かせボランティア・対象4年生>中国の昔話。昔、虎はのろまで餌を取るのが下手でした。みんなにからかわれた虎は猫に素早く動くコツを習いにいきます。カンフーの胴着のようなものを着ています。香港映画風の修行シーンが楽しいです。素早く動けるようになった途端、恩を仇で返すような虎の振る舞い。猫は木の上に逃げます。木登りを教えなくて命拾い。いや、多分確信犯やね。子供達は予測を立てながらドキドキ聞いてくれるでしょう。ヒョウやチーターは木に登れるのに虎は登れない。いいこと聞きました。虎に追いかけられたら木に登ろっ!2016/01/19